もし家族が認知症になったら
〜早期発見が大切です

 

現在、介護を必要とする方の約半数が認知症であると考えられています。
認知症は、脳の障害によって、「記憶する」「時間・場所・人などを認識する」などの能力が低下し、日常生活を送ることが難しくなる病気です。早期に発見し、治療を開始すれば、病気の進行を遅らせ、本人や家族の負担を減らせます。
自分や家族で、もの忘れがひどいなど日常生活で気になることがあったら、早めにかかりつけ医や認知症の相談窓口にご相談ください。

家族で確認してみよう!!

認知症は誰もが発症する可能性があります。今年8月に開催され、129人の高校生が県政課題を討議した「かながわハイスクール議会2012」での提案を受け、認知症の早期発見のために家族と確認ができるチェックシートを県民の皆さんにご紹介します。

認知症チェックシート

もの忘れがひどい
口1 今切ったぱかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
口2 同じことを何度も言う・問う・する
口3 しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
口4 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

判断・理解力が衰える
口5 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
口6 新しいことが覚えられない
口7 話のつじつまが合わない
口8 テレビ番組の内容が理解できなくなった

時間・場所がわからない
口9 約束の日時や場所を間違えるようになった
口10 慣れた道でも迷うことがある

人柄が変わる
口11 些細(ささい)なことで怒りっぽくなった
口12 周りへの気づかいがなくなり頑固になった
口13 自分の失敗を人のせいにする
口14 「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

不安感が強い
口15 ひとりになると怖がったり寂しがったりする
口16 外出時、持ち物を何度も確かめる
口17 「頭が変になった」と本人が訴える

意欲がなくなる
口18 下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
口19 趣昧や好きなテレビ番組に興昧を示さなくなった
口20 ふさぎ込んで何をするのも憶却(おっくう)がりいやがる

※このチェックシー卜は、(公社)認知症の人と家族の会がまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。


2012年11月号 提供:神奈川県 県のたより