米マサチューセッツ州でインフルエンザの流行が拡大 
ボストンが非常事態を宣言

 

【ボストン(米マサチューセッツ州)DPA=共同】米北東部マサチューセッツ州の州都ボストンの公衆衛生局は9日、州政府が昨年10月以来のインフルエンザによる死者が18人になったと報告したことを受け、公衆衛生上の非常事態を宣言した。

 死者のうち少なくとも4人がボストン市内で発生、また今シーズンの市内の感染者は700人を突破し、前年同期の70人から急増した。

 CBSテレビが米疾病対策センター(CDC)の統計として報じたところでは、米国50州のうち少なくとも44州で広範な地域でインフルエンザが流行しており、抜き取り調査によると全米で数十人の死者がでているとみられるが、これまでのところ正確な数字は発表されていない。CDCでは死者には子ども18人が含まれているとしている。

 ボストン市のフェラー公衆衛生局長は、市内の感染者はこの2週間でほぼ2倍になっており、今後数週間で流行のピークを迎えるとの見方を示し、市民に厳重な警戒を呼び掛けた。

2013年1月11日 提供:共同通信社