ロボットスーツ、「HAL福祉用」、国際安全規格認証
 

ロボットスーツ:「HAL福祉用」、国際安全規格認証 つくばの企業開発 /茨城
 一般財団法人日本品質保証機構(東京都)は27日、ベンチャー企業「サイバーダイン」(つくば市)が開発した「ロボットスーツHAL福祉用」に対し、サービスロボット機器としての国際安全規格を認証した。同機構によると、この分野での認証は世界初という。

 HAL福祉用は下肢に装着、歩きたいという脳からの信号をキャッチして動作を促す。同社によると、既に福祉施設をはじめ全国約150カ所で導入、機能回復訓練に活用されている。認証されたのは、「ISO/DIS13482」規格。設計段階でのリスクアセスメント(潜在する危険を予測し対策を講じる)や、電気・機械の安全性の審査基準に適合したと評価された。

 同機構本部で森本修理事長が同社の山海嘉之社長(筑波大教授)に認証書を渡した。同社は先月、「医療機器における品質管理マネジメントの国際規格」を会社として認証された。今回、機器が認証を受け、「安全のお墨付きが得られた。更に普及を加速させたい」と説明している。【安味伸一】

2013年2月28日 提供:毎日新聞社