日大グループが解明
朝日を体に浴びないと太りやすくなる可能性があることを、日本大薬学部(千葉県船橋市)の榛葉繁紀講師(衛生化学)らのグループが突き止め、北海道大(札幌市)で開催中の時間生物学世界大会で10日、発表した。

 グループが着目したのは、DNAに結合して時計遺伝子を作らせるタンパク質「BMAL1」。体内時計が正常に働くようにコントロールする働きがあり、夜間に増加するが、朝日を体に浴びると減少し、一定量を維持する。増え過ぎても減り過ぎても、体内時計が狂ってしまうという。
 榛葉講師によると、細胞中でBMAL1が増えると、その細胞は脂肪をため込みやすくなり、BMAL1が減った細胞は脂肪をため込みにくくなることが、新たに判明した。

 このため、朝日を体に浴びない生活を続けると、BMAL1が減少せず、体内の脂肪が増えると結論付けた。夜食を食べると太ることにBMAL1が関係している可能性もあるという。(共同通信)
(9月10日21時11分更新)