顎を拡大する場合の基本は45度を、1週2回ネジを巻いて下さい。
ケースによっては30度で、1週間、3回で問題ありません。歯を移動する場合は45度を初めは1日おきに、慣れたならば、毎日ネジを巻きます。
歯の移動は顎全体を動かす訳ではないので、痛みはありません。
なれてきて、痛くなければ1週間何回まいてもかまいませんが装置が浮いている場合がありますから気をつけてください。食事、歯ブラシの時、発音障害[音楽・英語・国語などの授業、就業時]や、いじめなどを感じた時は装置は外して下さい。
ネジを廻すと左の写真のように顎が拡大します。あわてる必要はありません。顎を広げる場合は1カ月で1mm拡大することを目標にしましょう。歯を移動する場合は1週間で1mmの移動を目標にしましょう。
[ 下顎 ]
矢印の方向にネジを巻いて下さい。
下顎を拡大する場合の基本は45度を、1週2回ネジを巻いて下さい。ネジは90度の回転で0.2mm開きます。5週間で1mm拡大をします。場合によっては30度で、1週間、3回で回転させても問題はありません。
下顎と上顎は体の構造が違います。
上顎は幾つもの骨が合わさってできていますが、下顎は1本の骨でできています。だから大変です。
上顎の歯肉は食べ物が当たるように厚くできています。下顎の歯肉は本来、食べ物が接触しないので、歯肉は上顎より薄くできています。そのため、歯肉が装置で擦れることがあります。装置を調整すれば、すぐに治ります。その場合は、予約の日以前でも、すぐに連絡をしてください。ほおっておいても、よくなりません。
食事、歯ブラシの時、発音障害[音楽・英語・国語などの授業、就業時]、いじめなどを感じた時は装置は外して下さい。
[ 上下顎 ]
もっとも、心配なのは装置を紛失することです。ケースを差し上げますから、ケースの無いところでは絶対に装置を外さないでください。
病気などで装置を外すと後戻りをして装置が入らなくなります。その場合はネジを戻せば必ず入ります。
何かあったらすぐに連絡してください。
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装置は両手で外しましょう。
装置はかならず、両手ではずしてください。装置が口のなかでパカパカ動いている場合も同様です。 |
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悪い例です。
装置は金属のバネでささえています。
片手で外すと、金属疲労でバネが切れます。 |
● 使わないときは、毎日きれいなコップの水にしずめて、冷蔵庫に保管しましょう。
● 外したら軽く洗ってください。柔らかいブラシで水だけで軽く軽くネジ類をきれいにしましょう。
[ 下顎の拡大が終了した患者さんへ ]
下顎の拡大が終了しました。良くがんばりました。おめでとう!!!
もう少しで下顎の治療は終了しますョ!
顎は拡がりましたが歯の並びはバラバラです。
この歯の並びを整えるように装置を修理します。新しい装置にしないのは治療費を少なくするためです。修理に時間がかかると装置があわなくなります。
3時間ほどで修理はできます。同日に来院できない場合でも翌日にはセットしましょう。
よいお知らせです。
これからは装置を入れている時間が短くなります。学校から帰ってからの装着になります。
もう少しで治療は終了です。