管で栄養、入院患者の6割 胃ろうなど、療養病床で

参考:2016年5月2日 (月)配信共同通信社

 主に高齢者が長期入院する「療養病床」で、腹部に穴を開ける「胃ろう」などチューブを通じて人工的に栄養を補給したことのある人が、昨年10月時点で入院患者の62・9%に上ることが29日、日本慢性期医療協会の調査で分かりました。  口から食事できなくなったときが寿命という考えが一般的な欧米に比べ、日本は胃ろうの実施が多いとされています。療養病床で胃ろうなどの処置が広く普及している実態が浮き彫りになりました。  調査は、療養病床がある医療機関のうち約3千カ所を対象とし936カ所(入院は計約6万人)から有効回答を得ました。胃ろうに加え、鼻からチューブを通す「経鼻栄養」や、食事に代わる輸液を静脈に入れる「中心静脈栄養」など人工栄養の実態を調べました。  昨年10月末時点で、人工栄養を取っている人と、食事ができていても過去1年以内に人工栄養を取っていた人を合計し、全入院患者に占める割合を算出。介護保険が適用される「介護型」病床では62・2%、医療保険適用の「医療型」では63・3%で大きな差はありませんでした。全体では62・9%。  実施中の人工栄養の内訳をみると、介護型で胃ろう52・5%、経鼻栄養44・9%など。医療型で胃ろう41・2%、経鼻栄養34・3%、中心静脈栄養23・5%などでした。  厚生労働省は社会保障費抑制のため、介護型療養病床を廃止し、別の施設に転換させる方針。協会は「胃ろうなど医療的ケアが必要な患者は介護型病床にも多い」と指摘し、こうした患者の行き場がなくならないよう注意すべきだとしています。
※療養病床 慢性の病気がある高齢者などが長期療養するためのベッド。全国に約33万床ある。介護保険適用の「介護型」が約6万床、医療保険適用の「医療型」が約27万床。厚生労働省は2006年、社会保障費抑制のため12年3月末までに介護型を全廃し、コストが低い老人保健施設へ転換させる方針を打ち出した。だが転換は進まず、廃止期限を18年3月末までに延長した。
Dr.堤より 歯科の口腔ケアが認識されて来れば、口からの栄養補給がいかに大事かわかる。これでは、寝たきりが増えて、次には衰退、フレールで死が待っている。