糖尿病の改善「口腔ケアが重要」 専門医が歯科医師らに講演

参考:2016年5月19日 (木)配信福井新聞

 現代日本の国民病とも言える「歯周病」と「糖尿病」。この二つの病気は密接に関わり合っています。歯周病によって炎症性サイトカイン(タンパク質の一種)が分泌されるとインスリン抵抗性が増大し、糖尿病のリスクが高まります。糖尿病専門の内科医、西田亙(わたる)医師(54)=松山市=は「歯科治療が、糖尿病の予防や症状の改善に大きな効果がある」と口腔(こうくう)ケアの重要性を訴えています。  歯周病と糖尿病に共通するキーワードは「慢性炎症」。歯周病の本態は細菌の口腔感染による慢性炎症で、糖尿病もまた脂肪細胞が脂質をため込み、局所的な慢性炎症を起こすことが原因の一つと考えられています。この慢性炎症が炎症性サイトカインの分泌を促し、インスリンが効きにくい状態にします。結果として血糖値が上昇します。  福井県内の歯科医師らを対象にこのほど敦賀市と福井市で行った講演で西田医師は、歯科治療が糖尿病の改善につながった複数の事例を示し、かかりつけの歯科医院を持つことや、定期的な口腔ケアの必要性を強調。「歯科の仕事は命に関わっている」と話しました。  西田医師は「日本人は口腔ケア音痴」と表現し、一般の人の口腔感染症への理解に力を入れるべきだとする。「プラーク(歯垢(しこう))は『歯糞(はくそ)』。ペリオ(歯周病)は『歯腐れ病』。そのくらいの認識を持ってケアに臨んでほしい。口腔感染症が全身に与える影響と口腔ケアの意義を国民が理解したとき“健口と健幸”が訪れる」と力説。歯科衛生士の重要性が一層増すとしました。  歯周病は最初に歯肉炎等があり、次第に軽度、中等度、重症へと進展し、いずれも歯科医が診察します。糖尿病も連続性のある病態だが、医科は縦割りのため、未病段階から連続的に捉えることができません。「糖代謝異常に継続してアプローチできるのが歯科。口腔ケアや歯科ならではの食事指導によって、糖尿病を予防できる」と訴えました。  また、震災後に増え、高齢者の死亡率が高い肺炎「震災後肺炎」の予防にも口腔ケアが有効と説明。口腔感染の制御を平時から意識付けるとともに、非常時の避難セットの中に家族全員分の歯ブラシを入れることを勧めました。
Dr.堤より まだまだ、歯科医の中にも、こういうことをはっきり知らないことが続いている。国家免許も、更新テストを4年毎に、やるようにして 更新料を徴収する免許制のメリットとデメリットを考察し、免許職のベースアップとレベルアップを同時に行うべきだ。