水銀添加廃製品回収事業、全国50都市に規模拡大へ 全国都市清掃会議・ 日本薬剤師会と協力し水銀量換算で100キロ超回収

参考:2016年5月25日 (水)配信薬局新聞

 全国都市清掃会議は、日本薬剤師会と協力して全国15都市で実施した水銀血圧計等の水銀添加廃製品の回収モデル事業の結果を公表し、水銀量換算で100キロを超える回収量が集まったと発表しました。今年度は全国50都市にまで規模を拡大する予定で、薬局が地域の医療廃棄物等の回収に高く貢献できることが明らかとなりました。  水銀回収事業は、「水銀に関する水俣条約」を日本が締結したことにより行われているもので、家庭内に退蔵されている水銀体温計や水銀血圧計等の水銀添加廃製品の回収促進方策の基礎的知見を得るために実施しています。薬局における回収ルートは、利用した市民・行政に負担の少ないモデル事業として北海道・旭川薬剤師会が行い、高い成果をあげたことがトピックスとなっています。  今回、回収事業が行われたのは札幌、函館、盛岡、秋田、甲府、東村山、新潟、岐阜、津、四日市、静岡、舞鶴、広島、久留米、宮崎の各市で、薬局に回収ボックスを設置したほか、啓発ポスターの掲示、各市の広報網などで市民へ周知、回収期間は1カ月でした。  事業結果は実施市全体で水銀体温計14,477本、水銀血圧計1,706個、水銀温度計817本が回収されました。これを水銀量換算にすると約104kgに達することが判明。水銀体温計の回収原単位は実施市全体で4,243本・1000世帯であったものの、市によって1,005本から12,344本・1000世帯とバラつきがあり、また世帯数に逆比例する傾向も窺えたといいます。  事業を実施した全国都市清掃会議は「薬局と言う市民が立ち寄れる店頭における回収拠点の積極的な協力を得ることにより、予想以上に水銀添加廃製品が回収される結果になった」と評価。また薬剤師会が「いつでも誰でも相談のできる、気軽に立ち寄ることのできる薬局を目指すといった活動理念と関連した地域貢献への意識の高さにより可能となった」と成功の要因について分析を示しています。  日本薬剤師会の石井甲一副会長は今年度においても水銀添加廃製品の回収を実施することを明らかにしており、「今年度は全国50都市規模で行う趣旨を耳にしている。環境省の予算なので詳細は未定だが、引き続き事業が行われると聞いている」とコメントしています。
Dr.堤より 歯科医師会はもっと、積極的に、アマルガムの回収や、金属の免疫毒性について、社会にアピールすべきだ。