ライオン:唾液検査システム販売で“予防歯科実践医院”増加へ新たな展開

参考:Dentwave.com 2016年5月19日 配信

ライオン株式会社(墨田区本所)はこのほど、唾液から虫歯菌の多さなどを検査するシステムを、歯科医院やドラッグストア向けに販売すると発表しました。10月から自社ウェブサイトにて全国展開します。口内ケアを通じた健康維持の意識を高める狙いがあります。検査できる項目は、虫歯菌の多さなど歯や歯ぐきの健康、清潔度合いに関する6項目。口をゆすいだ水を試験紙に垂らして測定器に入れると、約5分で結果が出ます。検査は1回2000円前後で、機器は21万3840円で販売。結果によって歯科検診を勧め、虫歯などの重症化を防ぎます。 ライオンによると、日本人が年2回以上歯科検診を受けた割合は約2割で、欧米に比べ低いという結果になりました。浜逸夫社長は「日本のオーラルケアはまだ発展途上。市場拡大のポテンシャルは大きい」と話しました。関係者の話によれば、その販売の狙いは次のようです。
ライオンは、日用品から機能性食品、OTC医薬品までを取扱うヘルスケアカンパニーとして、製品の提供に加え、オーラルケアや手洗いの啓発活動など、生活者の健康寿命の延伸に繋がる様々な活動に取り組んでいます。2012年に策定された「健康日本21(第二次)」において歯・口腔の健康目標が掲げられるなど、健全な口腔機能を生涯にわたり維持するために、国を挙げて“歯と口腔の健康づくり”の取り組みを強化する動きが高まっています。歯と口の健康は、全身の健康と密接な関係にあり、健康な歯でいつまでも心身ともに豊かに過ごすためには、歯科医院での定期的な健診を通じた「プロフェッショナルケア」と、歯科専門家の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で積極的に健康な歯を守っていく「予防歯科」の実践が重要です。 そこで、グループ全社を挙げて様々な生活者との接点でコミュニケーションを深め、「予防歯科」習慣を拡げる活動の実践に取り組んでいます。こうした中、唾液と口腔内の状態との関連に着目し、簡便かつ短時間で歯と歯ぐきの健康および口内の清潔度に関する複数の項目が測定できる唾液検査システム『Salivary Multi Test(サリバリーマルチテスト)』を開発しました。そしてこの度、唾液検査システム『Salivary Multi Test』を歯科医院やドラッグストア、健診センターなどに向けて当社の専用Webサイトを通じて販売することといたしました。専用Webサイト(2016年10月開設予定)
また、ライオンでは、この唾液検査システム「Salivary Multi Test(サリバリーマルチテスト)」を開発したことで、2016年10月から歯科医院やドラッグストア、健診センターなどを対象に同社専用Webサイト(上記)で販売を開始します。この機器を企業健診やドラッグストアの店頭で使用してもらい、歯科医院への受診勧奨を行ってもらうことで、全国6万8000ある歯科医院のうち、5000医院(2015年)にとどまる予防歯科実践医院(同社製品の売上げが月3万円以上かつ予防用品を積極推奨している医院)の数を、2017年には1万6000医院まで増やしていくとしています。 ドラッグストアルートでは現在、マツモトキヨシ単独でシステムが活用されているが、その対象先となるチェーンを拡げていきます。具体的には、ヘルスケアステーションや調剤スペースを有する、システムの運用が可能な店舗(最大1000店、2016年末までに20店)への導入を進めます。同社が行ったオーラルケア意識調査では、「歯科健診を受診したことがない」との回答が約6割(57.5%)にのぼり、国が推奨する年2回以上の歯科健診受診率は23.3%でスウェーデン(65.5%)の約3分の1の水準にとどまっています。長崎大学が実施した調査では、定期健診を受診した80代の歯の本数が25本あるのに対して、80代の全国平均が約5本、症状があるときだけ受診している80代ではほぼ0本であることが報告されています。こうした中、日本人のオーラルケア意識のさらなる向上に向け、ライオンでは唾液と口腔内の状態との関連に着目し、歯と歯ぐきの健康や口内の清潔度に関連する多項目の唾液因子を5分間で測定できる唾液検査システムを開発・発売するに至ったようです。 予防という概念が普及することで、歯科への理解・かかわり方がさらに変わっていくとされます。乳幼児はもちろん成人、高齢者、障がい者を含めすべての人に予防意識が定着すること、その方向性は推進されていきます。いわゆる“疾病構造の変化”に具体的に対応していくことが迫られています。かつて、鳥山佳則・前厚労省保健課長は「歯科への啓発活動は、もちろん歯科診療所で患者への治療の中での説明もあるが、TVを含めた広くマスコミ報道から影響を受け、イメージが浸透しつつある。この事実を理解しておく必要がある」とした趣旨発言がありました。治療をしない・必要のない人にも、歯科の重要性を静かに知らせていることになっています。2005年に施行された食育基本法が国会でクローズアップされ時期、著名な栄養学者が「口の専門家の歯科は大変になるよ。本当に重要な職種であり期待と責任が出てくる」と強調していました。また関連学会では、海外との比較発表もあるが、基本的制度、文化・生活習慣の相違が歴然としている中で、その対応は進めるべきですが、日本における、“予防歯科(経済的・教育を要素を含む)”をさらに検討する時期にきています。
Dr.堤より ライオン頑張れと言いたいけど、ウルトラフロスや、クリニカフロスをもっと宣伝して!!!