認知症高齢者の痛みに気付いて

参考:2015年6月23日(火) 配信 静岡新聞

浜松医科大(静岡県浜松市東区)地域看護学講座の鈴木教授らの論文が、日本老年看護学会の2015年度研究論文優秀賞を受賞しました。 国内で研究例の少ない傷や病気による「痛み」の影響を調査、認知症高齢者がうずきや痛みを言葉で訴えることが出来ずに、心理面などの症状を悪化させていることを立証しています。 痛みのケアの重要性を指摘し、看護現場の課題を浮き彫りにした点などが評価されました。 鈴木教授らは、浜松市内の介護保健施設に入所する認知症高齢者131人を対象に調査を実施。 言動や検査データで数値化した痛みの評価指標(APSJ)と、運動機能や知的機能、心理症状などとの関連を分析しました。 その結果、評価しようの数値が高い(=痛みがある)ほど心理面の症状などが促進され、傷みが「焦燥」や「不安」「感情の抑うつ」を悪化させている可能性を示したとのことです。 また、評価指標で痛みがある高齢者は25.95%いましたが、鎮痛剤が処方されているのはわずか4.58%で、薬物治療が十分に行われていない実状も分かりました。 鈴木教授によると、認知症高齢者は、痛みを感じていても言葉にできないケースや、痛みを耐える傾向があるとのこと。 その一方で、過剰に痛みを訴えることもあることから、施設で治療が行われないケースが多いと言います。 看護現場で十分観察して、痛みをケアすることで問題行動の改善につながる可能性もあります。 鈴木教授は「高齢者が訴えない痛みを看護側がどう読み取るか、研究成果を看護現場で活用できるようプログラムを開発したい」と語りました。
Dr.堤より 認知症では、自己表現ができなかったり、症状を説明したり、訴えることが困難なのだ。 千葉の精神病院の監視カメラでわかるように介護者の横暴もある。