HIVと認知障害 調査…米では感染者半数に症状

参考:2014年12月2日(火) 配信 読売新聞

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の長期感染者に、薬の飲み忘れなど認知症のような症状を訴える患者が増えているということが世界的な問題となっているとのことです。 国内でも、国立国際医療研究センターをはじめとした、全国15箇所のHIV診療の拠点病院で、その実態調査に着手しています。 この認知症にも似た症状の障害は「HIV関連神経認知障害(HIV‐Associated Neurocognitive Disorders=HAND(ハンド))」と呼ばれます。 典型的な症状として <1>物忘れがひどくなる<2>怒りっぽくなるなど性格が変化する<3>転びやすくなるなど運動障害が起きる といったものが挙げられます。 米国の感染者1555人に対する調査(平均年齢43.2歳)では、最も重いHIV関連認知症と診断された割合が2%、物忘れなど多少生活に影響がある軽度が12%、日常生活に支障はないが検査で障害が認められる人が33%となっており、併せると感染者の約半分に認知障害が認められる結果となりました。 原因は明らかではありませんが、脳内に入り込んだウイルスが神経細胞に与える影響や、一部の薬の影響が考えられています。 国内調査では、参加施設で新たに作成した認知障害診断基準を用いて、2年間で感染者500人を調査、発症率などを明らかにするとのこと。 それまで受けた治療や感染期間などと合わせて発症原因を分析し、脳内に入ったウイルスを攻撃する薬の開発や、予防法へつなげたい考えです。 同センターエイズ治療・研究開発センターの岡センター長は、「認知障害が進んで薬の飲み忘れが増えれば、エイズの発症につながる可能性もある。まずは国内での実態把握をしたい」と話しています。
Dr.堤より エイズで〈1〉物忘れがひどくなる〈2〉怒りっぽくなるなど性格が変化する〈3〉転びやすくなるなど運動障害が起きるなんて。 知らなかったけど。脳にも影響があるんですね。