矯正治療と骨再生

矯正治療と骨再生、その2 というテーマでお届けさせていただきます。 以前の論文をまとめると以下となります。

■矯正治療と歯槽骨の吸収に関する知見

1.抜歯窩に隣接する歯の歯槽骨は、 長期にわたり骨吸収 (Zachrisson and Alnaes, 1974)と 同時にアタッチメントロスを起こす(Artun and Osterberg, 1987) 2.下顎中切歯歯槽骨が最も吸収が大きい。 しかし、歯槽骨の増生のある症例もある(2%)(Handelman, 1996) 3.矯正治療により0.2mm歯槽骨の吸収がある(Zachrisson and Alnaes, 1974; Ogard, 1988) 4.矯正治療により上顎切歯部で0.3mm、下顎中切歯部で0.6mm、 下顎側切歯部で0.5mm、大臼歯、小臼歯部で0.3mmの 歯槽骨の吸収がそれぞれある。 下顎歯槽骨の幅の薄い症例では医原性吸収が大きい。 成人では矯正治療中の歯槽骨の吸収が小児に比べて大きい。 治療前の吸収度と治療中の吸収度とは無関係である。 歯周疾患の治療がされておれば、著しい骨吸収がある症例でも 矯正治療による反応にさはない(Hadelman, 1996) 5.未治療者において、歯槽骨の吸収は年齢が高いほど大きい(Schei et.al, 1959)
以上のように歯の移動は骨吸収を多少は起こすが、 プラークコントロールがなされておれば抑えられるということです。