感染性胃腸炎 大幅増 集団発生、盛岡は倍以上 ノロウイルス検出目立つ 「せっけんでしっかり手洗いを」

参考:2016年7月19日 (火)配信毎日新聞社

 県内で、盛岡市などを中心に感染性胃腸炎の集団発生が相次いでいます。今年度に入って15日までに24件起きており、昨年の同じ時期(13件)を大幅に上回っています。このうち盛岡市では15件で、昨年の同時期に比べ倍以上に増加。県医療政策室の担当者は「せっけんでしっかり手洗いを」と呼びかけています。【近藤綾加】 6日、盛岡市内の保育園から「複数の園児が下痢や嘔吐(おうと)の症状をみせている」と市保健所に連絡がありました。 市保健所が調べたところ、0歳児12人、1歳児3人、4歳児1人、20代の職員1人の計17人から症状を確認しました。入院した園児がいましたが、重症者はおらず全員が回復に向かっているといいます。 園児9人と職員の検便で、咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)を引き起こすアデノウイルスや、ノロウイルスなどが検出されました。発症の状況などから、給食による食中毒ではないとみられています。 県医療政策室によると、県内の集団発生24件では、ノロウイルスが検出された事例が目立ちます。ロタウイルスも4件確認されました。無菌性髄膜炎の原因とされるエンテロウイルス(エコーウイルス9型)が検出されたこともありましたが、髄膜炎の発症者はいません。 特に、幼稚園など保育施設での発生が24件中18件と約8割を占めており、14、15年の同時期より1割近く増えています。正しい手洗いの徹底が不十分なことなどが要因とみられます。 「ノロウイルスやロタウイルスの場合、免疫力が低い0歳児ほど感染しやすい傾向がうかがえる」(市保健所担当者)といいます。成長するにつれて免疫力は付くものの、年齢が上がれば必ずしも重症化しないわけではなく、同室などは注意を呼びかけています。 ………………………………………………………………………………………………………
◇感染性胃腸炎の予防方法◇ ・トイレの後や調理前、食事前にせっけんで丁寧に手を洗う ・食品を加熱する場合は85~90度で1分半以上 ・吐いた場合、換気をしながらマスクやビニール手袋を使って片付ける。吐いた場所や使った用具を塩素系漂白剤で消毒する ・もどしたり下痢したりする症状がある場合、早めに受診する (盛岡市保健所の資料による)