免疫:ガンと免疫

参考:PM2.5クライシス

「メラノーマ・エイジ」の時代。 若い人が、普段何気なく部屋の中で、消臭スプレーやヘアスプレーでシュッシュッと、エチケット代わりにやって外へ出かけます。 最近、皮膚がんの中でも、10代20代で拡がってるメラノーマ。 早期発見、早期手術での治癒率では、5年生存率が90%以上を超えますが、早期での遠隔転移では、5年生存率は、10%台に落ち込みます。 欧米では、ここ数十年の間、年率3%の割合で着実に増加しているメラノーマですが、もちろん、日本でも着実に増加しています。 日本では、50代以降に増加傾向になり、60代、70代で最も発症しやすいメラノーマが、最近では若い人にも拡がっているのは、特に欧米では顕著になります。 もちろん、メラノーマもがんなので、遺伝子の異常が関与しています。 メラノーマのがん遺伝子で、GOLPH3という遺伝子がありますが、ノーベル賞で知られた「オートファジー」に関与するmTOR(エムトル)タンパク質が、GOLPH3遺伝子発現と関与していることがわかっています。 この「オートファジー」が活性すると、がん細胞が耐性や抵抗性を持ち、遠隔転移も早期になることが指摘されています。 転移の早い悪性のがんとして、メラノーマだけでなく、乳がんやすい臓がんも、この「オートファジー」の関与が示唆されています。 転移が早いこれらのがんは、この「オートファジー」における輸送システムとも深く関連しています。 「オートファジー」が活性すると、自己分解システムを起動させますが、細胞の分解を促進して、アミノ酸の再活用のために、膜でアミノ酸を包み、輸送システムで遠隔まで運びます。 このシステムが、がん細胞での浸潤や転移においても、アミノ酸と同じように輸送システムに乗って、遠隔まで輸送してしまうのです。

 なぜ、がん細胞が、「オートファジー」を起こすのか?

mTOR(エムトル)タンパク質は、細胞が飢餓状態になると、この「オートファジー」を起こしますが、同じように、がん細胞も密集したがん細胞のコロニー内で、飢餓状態になることで、このmTOR(エムトル)タンパク質に働きかけて、「オートファジー」を起こしてしまいます。 がんの転移が、がんで死ぬ理由の一番であり、がんでの死因の9割を占めます。 メラノーマの場合、メラノサイトと言った限定された細胞内でがん細胞が増殖をすると、すぐに密集して、飢餓の状態を起こすことから、がん細胞が「オートファジー」を起こす理由とも考えられます。 「オートファジー」は、「tnf-α」のサインから始まります。 「tnf-α」は、もともと正常に細胞死を起こすためのものですが、一方で、この「オートファジー」での細胞死も起こします。 がん細胞が増殖する際、「tnf-α」も大量に出てきますが、「オートファジー」を起こすことで、正常細胞の分解を促進し、がん細胞の栄養源とすることから、「悪液質」になると考えられます。 「tnf-α」は、個体が生き延びていくための、死と再生のシグナルですが、細胞が飢餓状態に陥ることでも、「tnf-α」を発して自己分解システムを作動させます。 逆に言うと、この「オートファジー」を抑制することで、がん細胞の遠隔転移を抑制し、がんの転移を押さえ込むことができることを意味します。もちろん、「tnf-α」しかりです。 前述したとおり、メラノーマは、10代20代で拡がってる皮膚がんですが、日本人の場合には、足の裏に出来やすいのが特徴となります。このことは、メラノーマの原因として特に紫外線が指摘されますが、決して紫外線だけでは理由になりません。 消臭スプレーやヘアスプレーでシュッシュッしたあとの部屋の床には、莫大な量のナノ粒子が沈殿しています。目で確認はできないので、その存在を知ることはできませんが、足の裏に付いたナノ粒子は、メラノサイトで凝集する可能性が高いとも考えられます。 それ以上に、若い人中心に栄養不良から、細胞が飢餓状態に陥ってることも否定できません。 転移性の高いメラノーマのリスクを回避しないと、それこそ、若い人を中心に、メラノーマ・エイジの時代が到来してしまうかも知れません。 いずれ、メラノーマは、足の裏の皮膚だけでなく、背中や首の後ろなど確認しづらいところにも出来やすく、目や肛門などに出来ると早期発見は難しくなります。 メラノーマは、特に注意すべきがんになります。 特に、子供さんのいる家庭では、ご両親が気をつけるべきです。

貴方の免疫細胞をねぎらいましょう!

がんや膠原病をはじめ、さまざまな疾患は、免疫異常が原因と言われますが、本当でしょうか? 免疫細胞は、毎日、私たちのために、昼夜を問わず働いてくれている先鋭部隊です。 免疫細胞は、貴方だけの遺伝子を継承したものしか、味方と判断してくれません。 貴方の遺伝子を継承したものしか、受け入れないので、輸血などで貴方自身の免疫細胞を補充することはできません。 貴方の中にいる免疫細胞は、貴方にとって唯一無二の存在であり、貴方のために毎日文句も言わず働いてくれている、世の中で最も忠誠心を持った「忠臣蔵」のような気高い存在です。 「tnf-α」は、その証です。 免疫細胞は、毎日寝ずに、毎日侵入してくる細菌やウイルス、カビだけでなく、さまざまな化学物質、PM2.5やナノ粒子などの外敵を排除するために働いています。 私たちも寝ずに、毎日仕事に追われ、疲労が溜まると、老けるのが早まります。 私たちと同じように、免疫細胞も、毎日の外敵の襲来に対峙することで、疲労が溜まると老化が早まります。 過剰になった「tnf-α」は、疲労の蓄積のために老いた免疫細胞の「叫び」と同じです。 「tnf-α」は、免疫細胞から「応援を頼む」というメッセージでもあり、いくら「tnf-α」のメッセージを発しても、疲労した免疫の軍隊になってしまうことで、応援部隊を送ることができなくなります。 そうすると、更なる「tnf-α」を発信し続けることになります。 不誠実な家主でも、また、家主は気づかずとも、免疫細胞は、自身の使命を全うすべく、毎日一生懸命、貴方のためには働いてくれています。 家主は、そのことに気づかずに、免疫細胞が元気で活躍してくれるための栄養を与えない、クスリなどで逆に免疫細胞を痛みつけるなど、あまりにも可愛そうとしか言えません。 他の誰でも無い、貴方自身しか、自身の免疫細胞の味方になってあげれません。 貴方の免疫細胞は、異常になっているのではなくて、疲労が蓄積しているだけです。 貴方に忠誠を誓って、毎日奮闘している免疫細胞を、労わってやる、やさしい気持ちが大切です。

なぜ、tnf-αが多いといけないのか?

炎症因子であるtnf-αが多くなると、痛みやかゆみを起こす物質を誘導するので、痛みやかゆみを感じることが多くなります。 痛みやかゆみは、炎症が起きていることを脳に通知して、本人に知らせるためのサインになります。 炎症因子であるtnf-αが多くなると、他の炎症に関するメディエーターと言われる物質も誘導するので、目がかゆくなったり、鼻水が出たり、咳が出たりします。 なぜなら、炎症メディエーターは、血管を閉塞させて、血流を遮断するためです。

 なぜ、そうするのか?

細菌やウイルス、カビなどが、血流に乗って全身の組織に蔓延することを阻止するためです。 つまり、炎症因子であるtnf-αが多くなると、血管が詰まることになります。 この炎症因子であるtnf-αが過剰になっておきる疾患で有名なのが、敗血症という疾患です。 このtnf-αが、局所的に多くなると、関節リウマチを起こしたり、骨粗しょう症になります。 炎症因子であるtnf-αは、アナフィラキシーショックという、全身性のショックを起こす原因になるもので、肝臓を中心に全身に、この炎症因子であるtnf-αが大量になると、ショック死を起こすことなります。 なぜなら、全身で血管が詰まってしまうので、ショック死を起こしてしまいます。 つまり、このtnf-αが多くなると、さまざまな疾患の原因になります。 このtnf-αが多いかどうかを判断するのは、この因子が慢性炎症疾患と深い関わりがあるので、すぐに判断できます。 高血圧や糖尿病は、慢性炎症疾患の代表となります。 がんや膠原病も、慢性炎症疾患となります。 tnf-αが多いと、慢性的に炎症を起こすので、これらの疾患を発症することになります。 また、これらの疾患があると、慢性的にtnf-αが過剰な状態になっています。 tnf-αが過剰になった最後の姿が、がん悪液質になります。 悪液質になると、ガリガリに痩せることになります。 このtnf-αは、花粉症やアレルギー、糖化物質AGEがカラダの中で増えても、PM2.5などの曝露でも、クスリやさまざまな食品添加物などの化学物質でも大量に出てくることになります。 このtnf-αが増えてくると、かゆみや痛みが出てきます。 tnf-αが過剰になると、血管だけでなく、神経も障害することなります。 そうすると、かゆみや痛みなども感じなくなりますが、その時には用心しないといけません。 糖化ケアも大事ですが、最優先すべきは、この過剰になったtnf-αのケアが一番大切になります。

「花粉症の人は、がんになりにくい」という話は、本当か?

花粉症やアレルギーの人は、がんになりにくいという話があります。 花粉症やアレルギーになる人は、本来、カラダに害にならないものまで、免疫が反応を起こしているが、これは、免疫がキチンと反応しているので、がんになりにくいという説です。 本当に、そうでしょうか? 細胞は、テロメアと言って、細胞分裂できる回数が決まっています。 このテロメアが磨り減っていくと、がん細胞が生まれやすいと言われます。 このテロメアは、遺伝子の端にあり、細胞分裂を繰り返すことで、磨り減っていき、最後は、細胞分裂できなくなります。 つまり、このテロメアが細胞の寿命を決定づけています。 このテロメアが磨り減ることが、「細胞の老化」ということです。 花粉症やアレルギーで、免疫が反応を起こすと、敵を排除するために、炎症を起こします。 炎症とは、カラダの防衛反応のことですが、この炎症は、本来、細菌やウイルス、カビなどをカラダの中から排除するための反応のことです。 この炎症を起こすと、感染した組織の細胞と正常な周りの細胞が、正常な細胞死であるアポトーシスを起こすことなります。 そうすると、炎症のあとには、ポッカリと穴が開いてしまうので、修復のために、細胞の再生のための細胞分裂を行うことになります。 細胞分裂をするので、テロメアが磨り減ることになります。 花粉症やアレルギーを起こして、毎回炎症を起こすと、この繰り返しをすることで、何回も細胞分裂を繰り返す必要から、テロメアがだんだん磨り減ってしまうことになります。 慢性炎症を起こしてしまうと、細胞が何度も分裂しないとダメになるので、テロメアが磨り減ってしまいます。 このテロメアが短くなることは、がんになる前の最も特徴的な変化になります。 このテロメアが短くなることで、遺伝子の変異を起こしやすくなり、細胞のがん化を増長させることがわかっています。 一度がん化した細胞が、無限に細胞分裂し、増殖し続けることができるのは、このテロメアの制御を剥奪することで、宿主が死を迎えるまで、永遠に細胞分裂することができると言われます。 つまり、花粉症やアレルギーだけに限らず、慢性炎症疾患と言われれる糖尿病や高血圧をはじめ、炎症体質になることで、がんになりすい体質になってしまいます。 ここで何度もご紹介している「tnf-α」は、この炎症を起こす最初のシグナルとなります。 花粉症やアレルギーを発症すると、この「tnf-α」が分泌されます。 この「tnf-α」が過剰に分泌されるようになると、炎症体質となって、がん体質になってしまいます。 この「tnf-α」が過剰になる原因としては、花粉症やアレルギーだけでなく、化学物質やPM2.5に含まれる毒性のある物質やナノ粒子などがあります。 他にも、カラダに糖化物質が多くなっても、この「tnf-α」は、過剰に分泌されるようになります。 過剰になったこの「tnf-α」をケアすることが、がんにならない秘訣です。