【神奈川】感染性胃腸炎・インフルエンザ 同時期に流行 ノロやA香港型

参考:2016年12月12日 (月)配信毎日新聞社

 ◇手洗い、うがい徹底を 関係機関が対策呼びかけ 県内で感染性胃腸炎とインフルエンザの患者が増えています。 感染性胃腸炎は11月28日から12月4日の週に確認された患者数が1医療機関あたり23・62人で、県は3季ぶりに「流行警報」を出しました。インフルエンザは横浜市で同じ週の患者数が1医療機関あたり3・02人と、前週の1・64倍に跳ね上がりました。同時の流行は珍しく、原因ははっきりしません。専門家は重症化させないための対策を呼びかけています。【水戸健一】 「生徒が相次いで下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えている」。横浜市教育委員会が鶴見区内の市立小学校から受けた報告によると、11月28日から12月2日にかけて1052人の全児童のうちの延べ107人が学校を欠席。このうち2人からノロウイルスが検出されました。欠席者は全員軽い症状でしたが、ほとんどが低学年だったといいます。 県によると、感染性胃腸炎の平均患者数は、11月21日から27日の週が17・80人でした。ところが、28日から12月4日の週には23・62人に急増。今後の流行が懸念されています。横浜市が11月28日までに把握した今季のノロウイルスの集団感染は90事例で、すでに昨季の118事例に迫る勢いです。今季の例のうち60件超が保育園、幼稚園、小学校での発生といい、抵抗力の弱い子どもの感染が目立ちます。 一方、横浜市によると、インフルエンザの平均患者数は、11月末にかけて急増。12月4日までに市内の保育園、幼稚園、小中学校で18件の学級閉鎖が報告され、「昨季を大幅に上回るペース」(市衛生研究所)といいます。例年の流行期は1、2月ごろ。患者数の増えるタイミングが早く、流行への注意が必要だ。インフルエンザウイルスはほとんどが「A香港型」といいます。 ノロウイルスとインフルエンザウイルスは「勢力争い」をするため、流行期の重なることは珍しいとされます。原因は明らかでなく、関係機関が対策を呼び掛けています。 済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科の十河剛医師は11月28日、県内であった「教えて! 『かくれ脱水』委員会」のセミナーで児童の保護者らに感染症への対策法を講義。手洗い、うがいなどの基本の徹底を促したほか、「嘔吐や下痢を訴えた場合に水だけを飲むと脱水を進行させる」と強調。体液と似た成分の「経口補水液」の活用を呼びかけました。 ……………………………………………………………………………………………………… インフルエンザの主な対策 ・外出後のせっけんによる手洗いやアルコールでの消毒 ・加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保持  ◇感染性胃腸炎の主な予防法 ・トイレの後、調理や食事前のせっけんによる手洗い ・加熱が必要な食品は85~90度で1分半以上、加熱する ・嘔吐した場合、部屋を換気し、マスクとビニールの手袋をつけて吐しゃ物を片付け、塩素系漂白剤で消毒  ※厚生労働省の資料などによる