望まれる全世代への口腔機能啓発の推進

参考:日本歯科医師会メールマガジン

■望まれる全世代への口腔機能啓発の推進 日本歯科医師会地域保健・産業保健担当常務理事 高野 直久 平成27年国民健康・栄養調査結果の概要が先月、厚労省から発表されました。この概要の「歯・口腔の健康に関する状況」の中で、食事中の様子について注目すべき点は、「左右両方の奥歯でしっかりかみしめられない」と回答した20歳から29歳までの男女が18.1%もいることです。他にも、「口の渇きが気になる」が15.5%、「お茶や汁物等でむせることがある」が9.4%、「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった」が3.3%と、20歳代の男女としては思いもかけない結果となりました。 これは兎にも角にも、口腔機能の低下の始まりと思われる兆候が20歳代の男女でみられたということです。
日常的には何ら歯科的に問題がないとする方々の中において、すでに口腔機能の低下を疑うような状況が発現したということは、歯科的介入が必要な潜在的需要が実は多く存在しており、18歳以降歯科健診のない空白の世代についても、健診や啓発などの対応策を進める必要性があることを明白に示したことを意味すると考えられます。 これからは歯科保健の立場からも、あらゆる世代への口腔機能に関した啓発 を進めることが望まれます。