喫煙者の動脈硬化、リスク裏付け 滋賀医大が1千人調査

参考:2016年12月27日 (火)朝日新聞

 動脈硬化が進む危険性が、たばこを吸う人は吸わない人と比べて1・8~5・2倍高いことが、約1千人を対象にした滋賀医科大の大規模調査でわかりました。論文は米心臓学会誌に掲載されました。 動脈が硬くなったり狭くなったりすると脳卒中や心筋梗塞(こうそく)につながります。喫煙と動脈硬化の因果関係は、病気を発症した人の研究はありましたが、喫煙者の動脈がどう硬くなっていくかを詳しく調べ、因果関係を明らかにしたのは初めてといいます。 研究チームは、滋賀県草津市の健康な40~79歳の男性1019人(うち喫煙329人)を対象に心臓や首、足の血管の状態をCTや超音波で測定。飲酒や運動の有無など、たばこ以外の影響を除き、動脈の硬化と喫煙との関係を調べました。 その結果、喫煙者の動脈硬化の進み具合の「危険度」は非喫煙者に比べて、足で5・2倍、大動脈4・3倍、首1・9倍、心臓1・8倍でした。喫煙量が増えるほどリスクは高くなりました。 24年以上禁煙していれば大動脈の硬化の危険度は非喫煙者とほぼ同じでした。 同大アジア疫学研究センターの三浦克之センター長(公衆衛生学)は「たばこと動脈の硬化の関係をはっきりと確かめられた。予防には、たばこを吸わないこと、喫煙者は早くやめることが大切」と話しています。(石倉徹也)