糖鎖が肥満を抑えることを発見:理研、合成酵素増やすと脂肪が減少

参考:化学工業日報2017年1月17日 (火)配信

 理化学研究所は、末端にα2,6シアル酸を持つ糖鎖が肥満を抑えることを発見しました。マウスの脂肪組織では肥満細胞の分化にともない、この糖鎖が大きく減少しました。逆に、培養した脂肪細胞でα2,6シアル酸を合成する酵素ST6GAL1の量を強制的に増やすと、脂肪の蓄積量が減りました。 α2,6シアル酸糖鎖が減少するのは、ST6GAL1の遺伝子がDNAメチル化によってオフとなるため。α2,6シアル酸が少なくなると、接着性たんぱく質インテグリンβ1の働きが弱まり、脂肪細胞の増殖や分化が促進します。 肥満によって脂肪細胞が肥大・増殖すると脂肪細胞の働きが悪くなり、代謝異常や生活習慣病の発症につながります。肥満に関連した疾患において、α2,6シアル酸を標的とした新たな治療法の開発が期待されます。