アナフィラキシーでエピネフリン即時使用を呼びかけ【米国小児科学会】

参考:米国学会短信2017年3月7日 (火)配信

10歳代への対応が重要とも

米国小児科学会(AAP)は2月15日、アレルギーへの対応に関するクリニカルレポート“Guidance on Completing a Written Allergy and Anaphylaxis Emergency Plan(アレルギーおよびアナフィラキシー救急計画書記載のためのガイダンス)”を紹介しました。全文はPediatrics誌で閲覧できます。

同レポートは、咽頭閉塞感、呼吸困難、喘鳴、意識消失など重篤なアレルギー反応が起きた場合、患者や家族、学校、地域社会が最善の対応を講じることができるよう作成されたものです。同学会によると、現在、複数のアレルギー対応マニュアルが存在していますが、書式や勧告内容がそれぞれ異なっており、使用する際に混乱が生じる可能性があります。今回紹介されたレポートは、個々の患者に合わせてカスタマイズすることができると述べています。

同時に発表されたもう1件のクリニカルレポート「Epinephrine for First-Aid Management of Anaphylaxis(エピネフリンを用いたアナフィラキシーの応急管理)」では、アナフィラキシーのファーストライン治療として、抗ヒスタミン薬などの薬剤ではなくエピネフリンを使用するよう強調されています。同学会はエピネフリンを即時使用することが重要であることの教育を強化する必要があると述べています。特に10歳代の患者は、アレルゲンへの注意やエピネフリン携帯を怠る、エピネフリンを即時使用しないといった危険行動を起こす傾向にあり、アナフィラキシーによる死亡率が高いとも指摘しています。