元神戸市議歯科医師問題の波紋

参考:Dentwave 2017/09/08

元神戸市議歯科医師問題の波紋:次期日歯連盟参院議員候補への憶測・懸念

歯科医師の橋本健・神戸市議会議員(自民党・当選3回・37歳)の、タレント参院議員との不倫報道記事以降、テレビ・週刊誌・新聞など、マスコミが連日取扱いをしていましたが、結果として議員辞職しました。以後、一人の歯科医師として徐々に診療に専念してくのかどうか、その後の動向に関心が集まっていました。執拗な取材かどうかはともかく、辞職後も政務活動費“架空発注”などの話題を提供していましたが、週刊新潮(9月14日)は、本業の“診療報酬”架空請求の疑惑も取り沙汰されていると報じました。9月上旬には“市民オンブズマン神戸”が詐欺容疑で刑事告発するとされています。友人の歯科医師や自民党神戸市議から、残念なコメントが続いて同誌に掲載されました。

今後の厳しい状況は回避できないと指摘した後に、「国会議員になる可能性もあった」として、その事実背景と日本歯科連盟の現状を説明し、日歯連盟幹部のコメントとして次のように掲載されました。「2年前に組織内候補の石井みどり参院議員らへの迂回献金によって、会長、副理事長経験者が逮捕、のちに起訴されました。2年後の参院選では、それに関わった石井さんが引退する可能性が高いため、後釜の選定が行われる。その候補として兵庫県の歯科医師連盟周辺や大阪大など、西の歯科医の連中から、“いいヤツがいるよ”と名前が挙がっていたのが橋本です。今井さんとの一件がなければ有力候補でしたし、組織が推しますから出れば当選は固かったはず」としています。

日歯連盟は現在、裁判を抱え、淡々とした冷静な政治活動にならざるを得ない状況ですが、早晩、次期参院議員選挙への対応を迫られる時期が来ます。参院議員選挙への出馬は連盟会員の関心事であり、今後の推移に注目が集まっていました。現実的には、もし選挙をするのであれば組織内候補の選出になりますが、そのための選考委員会を立ち上げて決定される運びになります。そうした中、匿名ではありますが、日歯連盟幹部のコメントが明らかになったことで様々な憶測を呼ぶと思われます。現職の参院議員・石井陣営からすれば、このコメントをどう受け止めるのでしょうか。敢えて指摘すれば、石井参院議員は額賀派所属議員として、今まで日歯連盟推薦の政治家として活動してきたため、当然ながら派閥の意向・論理は看過できないことから、額賀派がどう判断されるのか、一人の議員として日歯連盟がどう評価するのかも重なってきます。

記事の通りであれば、日歯連盟として水面下で動きがあるのかどうか懸念されます。日歯連盟推進候補を選出するのであれば、選考規定に則っていくこととなります。現在、衆院議員=渡辺孝一(北海道ブロック)、白須賀貴樹(千葉県15区)、比嘉奈津美(九州ブロック)、参院議員=関口昌一(埼玉県)、島村大(神奈川県)、石井みどり(全国比例代表)、上記6名の日歯会員の歯科医師・国会議員がいます。そして昨年、異例のケースとして歯科医師でない山田宏(全国比例)を支援・当選させました。確かに地域を考慮すれば、西日本から選出することの妥当性は否定できないことも事実であり、現職の地方議員からか、あるいは新人の歯科医師を候補にするのかも課題になってきます。時として話題になる星野順一郎・我孫子市長、松井正剛・桜井市長がいますが、既に政治家としての最後のステージ活動との見方が強いようです。都道府県レベルでは、角谷隆司・北海道議会議員、小林幹夫・栃木県議会議員、高橋進吾・兵庫県議会議員がいます。

日歯連盟としては、高橋英登会長の下で新たな役員で活動をスタートさせ、日々変化する永田町の動向を踏まえながら、次期参院議員選挙への万全な体制・準備の対応に尽くしている最中。“橋本健事件”は予想外の出来事でしたが、その展開を注視しながらも確たる布石が打てているのか懸念されます。いずれにしても、“歯科のイメージ”に悪化を受けたことは事実。社会から歯科への期待が高まっている中で、マイナスのイメージを呈することは広く歯科関係者に落胆・辟易感しか残りません。