感染

参考:国際医学短信 2017年9月15日(金)配信

心臓手術に関連する世界的な感染症流行の原因を解明

手術室で使用する冷温水槽が関連か

 複数の国で開心術を受けた患者33人がマイコバクテリウム・キマイラ(Mycobacterium chimaera)感染症により死亡している問題で、原因は工場での医療機器汚染である可能性を指摘する研究結果が、「The Lancet Infectious Diseases」7月12日オンライン版に掲載されました。

 ボルステル研究センター(ドイツ)のStefan Niemann氏らがM. chimaera検体の遺伝子解析を実施したところ、LivaNova社がドイツの工場で製造した冷温水槽が感染源である可能性が高いことが示唆されました。「全ゲノム配列決定は、病原体の感染経路を追跡する最も強力なツールである。今回の研究で、国際的なM. chimaeraの流行が単一の感染源に起因する可能性が高いことを突き止めた」と著者らは述べています。

 感染者の発生国は、米国、オーストラリア、スイス、ドイツ、オランダ、英国。開心術によるM. chimaera感染はまれであるものの、2013年以降100件以上が報告されており、多くの国で感染リスクを低減するためのガイドラインが発行されています。

 ただし、病院の水道システムやMaquet社製の別の冷温水槽にも汚染が見つかっており、LivaNova社の生産ラインから汚染を除去しても感染リスクが続く可能性があります。そのため、「まだ調査を終わらせることはできない」と著者らは述べています。

Dr.堤より
 O157も同じようなことがあるのかも