TV:命を守る!胃がん徹底解説 胃がんへの分岐点 先どり きょうの健康

参考:2017年9月22日(金)10時40分~10時55分/1ch NHK総合

胃がんへの分岐点

 胃がんの罹患率を見ると50歳以上から急激に増えていることが分かります。原因はピロリ菌の感染です。ピロリ菌感染者の約8%が75歳までに胃がんを発症しています。予防のポイントはピロリ菌の感染に早く気づくことと適切な時期に対処すること。

ピロリ菌の感染

 ピロリ菌は12歳までに感染しやすいです。ピロリ菌の感染経路は不衛生な環境や唾液・おう吐物による感染です。ピロリ菌に感染すると数週~数か月の間で100%ピロリ菌感染胃炎になります。その後は、大部分は萎縮性胃炎ですが、数十%の確率で胃潰瘍・十二指腸潰瘍になります。萎縮性胃炎が胃がんのもとになります。まれにピロリ菌感染胃炎から胃がんを発症するときもあります。萎縮性胃炎の症状は胃もたれや胃痛です。胃がんの危険因子はピロリ菌+塩分のとりすぎや喫煙です。野菜や果物の摂取は胃がんリスクを低下させる可能性が高いとされています。

 進行した胃がんの症状は胃痛・吐血・血便・貧血・体重減少などです。

 胃の壁は内側から粘膜・粘膜下層・筋層・漿膜下層・漿膜となっています。粘膜下層でとどまっているのは早期がんで、筋層より深いのは進行がんです。

ピロリ菌の検査・除菌

 ピロリ菌の検査は内科や消化器内科で可能です。ピロリ菌の感染検査は迅速ウレアーゼ試験など6種類あります。

 ピロリ菌の除菌方法は胃酸分泌抑制薬など種類の薬を1日2回7日間服用します。失敗した場合、抗生物質を変えて再び行います。2段階の方法で約99%除菌できます。薬を飲んでいる大半の人は軟便になります。まれに出血を伴う下痢が起こったらすぐに受診するようにします。早期胃がんを内視鏡治療で切除後ピロリ菌除菌をすることで胃がん再発の危険性が3分の1まで低下します。除菌のタイミングは15歳から30歳代がよいです。しかし、12歳未満で除菌しても再感染しやすいです。