お口の中も水銀公害、口害?坂本さん、水銀規制訴え 「公害起こさないで」 水俣条約会議でスピーチ

参考:2017年9月29日(金)配信 共同通信社

 【ジュネーブ共同】熊本県水俣市の胎児性水俣病患者坂本(さかもと)しのぶさん(61)は28日、「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議が開かれているスイス・ジュネーブの国際会議場でスピーチし「水俣病は終わっていない。公害を起こさないでください」と訴えました。

 スピーチは公式プログラム「水俣への思いをささげる時間」の一環。不自由な体をもって、水銀被害の深刻さと規制の重要性を世界に示しました。

 坂本さんは、水俣病を巡る訴訟が続いていることや、水銀を含む汚泥が市内の埋立地で管理されていることから、水俣病問題は未解決だとしました。工場排水のメチル水銀に汚染された魚介類を母が食べ、胎内で罹患(りかん)した体験から「女の人と子どもを守ってください。一緒にしていきましょう」と締めくくりました。

 西田弘志(にしだ・ひろし)市長(58)も演説し「経済発展を最優先したことが水俣病の被害拡大の原因の一つ」と指摘。「世界中で手を取り合い、健康や環境を第一に考える社会を目指すべきだ」と強調しました。

 環境省親善大使の県立水俣高2年沢井聖奈(さわい・せな)さん(16)も2人に続き「水俣の悲劇を忘れないでください。水銀汚染のない安全な世界にしましょう」と呼び掛けました。

 西田市長は演説後、市立水俣病資料館「語り部の会」会長の緒方正実(おがた・まさみ)さん(59)から預かった手彫りの「祈りのこけし」大小2体を、シャルドネンス議長に手渡しました。環境再生を願い市民が植樹した森の木で作られ、直接被害に遭った水俣病患者と、胎児性患者をそれぞれ表しています。

 水俣病は化学工業メーカー、チッソの工場排水中のメチル水銀を原因とする公害病で、1956年に公式確認されました。政府や県が排水規制を怠り、被害が拡大しました。

 水俣条約は水銀の採掘から廃棄までを包括的に規制し、環境汚染や健康被害の防止を目指します。今年8月16日に発効しました。条約名には水俣病の悲劇を繰り返さないとの思いが込められています。

Dr.堤より
あなたのお口の中にも合金が入っている。お口の中の毒