フェルール効果(帯環効果)

フェルール

【読み】:ふぇるーる
【英語】:ferrule

クラウンのフィニッシュマージン部の位置が、内部の支持土台の形成のフィニッシュマージンよりも、根の方に長く、そのため、クラウンのマージン部の数ミリは根を包むように接着できる。この幅が帯のように、歯の歯肉ラインに沿って、存在するので、帯環という。WFでは、クラウンのフィニッシュラインは歯周ポケット内の数ミリにあって、支持土台のマージンは、歯肉ラインよりも上、数ミリにあるので、帯環の幅は3ミリから5ミリくらい、通常の縁上マージンのクラウンよりも、フェルール効果が大きい。

フェルール効果
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キーワード解説:

失活歯の修復において、クラウンなどの歯冠補綴物のフィニッシュラインから歯冠側寄りの残存歯質を抱え込む部分を指す。歯冠部または歯根部に適合する金属の輪との意味で、「帯環」と訳す。フェルールの部分を歯冠補綴物で把持することによって発揮される効果をフェルール効果とよび、「帯環効果」、「たが効果」と称されることもある。歯冠補綴物に咬合面から力が加わると、ポストが根管壁を押し広げる力として作用し歯根破折の原因となるが、十分なフェルール効果を得れば破折抵抗性が生じる。フェルール効果を十分に作用させるためには、どのステージにおいても健全歯質の保存を目指し、歯肉縁上に高さや厚みを十分確保した残存歯質を可能なかぎり残すこと、またポスト部を含め窩洞内のテーパーをなるべく並行にしてポスト部を太くしすぎないことなどに留意する必要がある。