気になる鼻づまり

参考:2017年12月15日(金)10時40分~10時55分/1ch NHK総合

気になる鼻づまり

 風邪などで鼻がつまりやすい季節ですが、鼻づまりをテーマにお送りします。きょうは、慢性副鼻腔炎のタイプとそのタイプを見極めるための検査についてです。

慢性副鼻腔炎のタイプ

 慢性副鼻腔炎という病気は、鼻の周りにある副鼻腔という空洞の中に炎症が起こり、場合によって嗅覚障害が起こるなど、日常生活に支障をきたす可能性のある病気です。

 慢性副鼻腔炎は、風邪のウイルスや細菌感染などをきっかけに発症します。風邪を引いた直後の状態で、鼻水・鼻づまり・痛みなどの急性期の症状が起こっている状態を、急性副鼻腔炎といいます。急性副鼻腔炎は比較的短期間の治療で治りますが、痛みが薬で取れたあとも、鼻水や鼻づまりが2ヵ月以上継続して続く場合は、慢性副鼻腔炎の可能性があります。

 慢性副鼻腔炎にはいくつかのタイプがあり、蓄膿症や副鼻腔真菌症などの「非好酸球性副鼻腔炎」と好酸球が増加して起こる「好酸球性副鼻腔炎」に分けられます。好酸球というのは白血球のひとつの種類で、寄生虫が体内に侵入したり、アレルギー反応が起こったときに増加するとされています。好酸球性副鼻腔炎は非常に治りが悪く重症化すると難病になることもあります。

 非好酸球性副鼻腔炎に該当する蓄膿症は、ウイルスや細菌感染が原因で炎症が起こります。副鼻腔の炎症が長引いてしまうと膿が溜まって蓄膿症に移行します。

 副鼻腔真菌症は、カビが原因で起こる副鼻腔炎と考えられています。空気中に浮遊しているカビで、副鼻腔に入ってきたものが中で増殖するといいます。ごくまれに重症化し、目や脳に進むことがあるため、激しい頭痛・視力障害が起こったら注意が必要です。

 好酸球性副鼻腔炎ですが、どうして好酸球が増えているのかはよく分かってないといいます。現代社会においては、寄生虫の感染は減ってきており、衛生状態が改善されてきているため、働きを失っている好酸球が様々な刺激に対して反応して炎症を悪化させていると考えられています。

慢性副鼻腔炎の症状

 慢性副鼻腔炎の症状ですが、非好酸球性副鼻腔炎である蓄膿症は黄色~緑色のねばねばした鼻水で鼻づまりや鼻茸や嗅覚障害が確認でき、副鼻腔真菌症は片方の鼻の穴から悪臭を伴う粘性の鼻水で鼻づまりを起こします。好酸球性副鼻腔炎は、黄色でのり状のかなり粘稠度の高い鼻水が出てきて鼻茸が多発し、嗅覚障害が早期から現れるといいます。

慢性副鼻腔炎の検査

 病院に受診したら、問診のあとに内視鏡検査が行われます。また、X線やCTなどの画像検査と血液検査も行われます。好酸球性副鼻腔炎はCTを撮ることが推奨されており、画像を見て判断します。また、血液検査も重要な検査であり、血液中にどれだけ好酸球がいるのか調べることで診断をつけるといいます。

 専門家が、「長く鼻の調子が悪くても放置している人がいるため、鼻の症状が長く続く人は医療機関を受診し詳しく検査することをお勧めする」などと述べました。