ココナッツオイルが効果?「心臓の“肥満症”に治療薬を」

■ココナッツオイルが効果?「心臓の“肥満症”に治療薬を」

参考: テレビ 2015年11月09日(月)05時00分~06時30分/NHK総合 配信

2008年に大阪大学医学部附属病院循環器内科の平野賢一講師によって発見された『中性脂肪蓄積心筋血管症』。 これは、「心臓の肥満症」とも呼ばれ、心臓の細胞に脂肪がたまっていき、動悸や息切れ、疲れやすいなどの症状を引き起こす病気です。 健康なひとの心臓では細胞中性脂肪が分解され、エネルギーとなります。 しかし、この病気の患者は脂肪が分解されずに心臓の細胞の中に、たまり続けてしまいます。 すると、エネルギーとなる脂肪が分解されないためにエネルギー不足となるとともに、、心臓の壁が厚くなるなどして血液を送り出す機能が弱まると考えられています。 同時に、心臓を取り巻く血管にも脂肪がたまり、血管が詰まる心筋梗塞のおそれもあるのです。 平野賢一講師は、これまで根本的な治療法がなかったこの病気の、治療薬の候補となる物質を探しており、「中鎖脂肪酸」の一種に脂肪を減らす効果があることを突き止めました。 中性脂肪は、肉や魚などほとんどの食物に含まれる「長鎖脂肪酸」が結合することで生成される物質です。 それに対し、「中鎖脂肪酸」はヤシやココナツの油や母乳などに含まれ、既に難治性てんかんなどの治療にも使われている物質。 「油の病気は油で治る」とした考えから、油汚れを石鹸で落とすのと同じ要領で対応させることで減らすとのことです。 治療薬として使用できるのかどうかを調べるために、9月から試験が開始されています。 臨床試験は春までに6人の患者を対象に行われ、期間を延ばして続けられる予定です。 治療薬として承認されるとしても数年後になる見込みです。