銀歯に起因する体の不調 ― 危険な歯科金属アレルギー -

■注意!その体の不調、銀歯が原因かもしれない

参考:2016年2月21日 東洋経済オンライン 小林保行 医師

虫歯を治療した経験のある多くの人は、口の中に、いわゆる「銀歯」と呼ばれる金属の詰め物が入っているのではないでしょうか。 しかしながら、この金属の詰め物が金属アレルギーの原因となることを知っている人は少ないかと思われます。 金属のアクセサリーをつけてかぶれてしまう人は、自身のアレルギーに気付きやすく、着用を控えることができます。 当然ながら、歯科治療に使われる金属でも例外なくアレルギーの原因になることがあります。 ところが、歯科金属がアレルギーの原因になっていても自分では気付きにくく、気付かないまま身体の不調を訴えるひとが少なくないのです。

●歯科金属アレルギーの特徴

歯科治療では、詰め物やかぶせ物以外にも、根の治療後に付ける土台、ブリッジ、入れ歯など、あらゆるものに金属が使用されています。
  1. 歯科金属がアレルギーの原因になっていても気づかれにくい
  2. 軽い状態での発がんまで行かない、胃腸症状や、倦怠感、不眠、関節痛、軽い偏頭痛、など 他のせいにしてしまいがちな症状がほとんどです。 皮膚に身につける金属アレルギーと違うのは、「口の中だけでなく、金属の触れていない全身にも症状が出ることがある」というところです。そのため、症状の原因が歯科金属アレルギーと分からずに苦しんでいる人も少なくありません。
  3. 保険の金属は口の中で錆びやすい
  4. 保険で使われている金属は、高温多湿の口の中で、酸蝕と各種の酵素の影響で錆びて唾液に溶け出してしまうという欠点があります。 その溶け出した金属イオンが体のタンパク質と結びついてアレルギー源となってしまいます。
  5. 長年入れていることで体内に蓄積される
  6. 口の中に入っている金属は何年、何十年と入りっぱなしになるため、溶け出した金属は体に蓄積され、それが過剰になることでアレルギー反応が起こるとされています。 歯科医の体内、毛髪からも平均値より多い、水銀や、金属、ホルマリン系の成分などが検出されていますし、平均寿命より、短いことも知られています。
  7. 2種類以上の違うメーカの金属合金が入っているとアレルギーになりやすい
  8. 口の中でよく使われる金属にはパラジウム、ニッケル、コバルト、銀などがあります。 口の中に種類の違う金属が入っていて、さらに合金であるために、金属結晶が不安定であるため、ガルバニック電流下では、電蝕も進行して、金属表面も凸凹なったり、接着境に隙間ができ、二次虫歯を進行させ、内部で虫歯が広がります。
  9. 口の中に炎症があると金属アレルギーが起こりやすい
  10. 重度の歯周病や口内炎などの炎症状態が続いているお口の中では特に金属がイオン化しやすく、金属アレルギーを起こしやすいと言われています。 口の中・周囲だけでなく全身にも出る口の中・周囲に出る場合は、唾液に溶け出した金属イオンが口の中や周囲にアレルギー反応を起こします。
次のような病気があります。 ●口内炎・舌炎 口内炎が頻繁にできたり、舌に炎症を起こすことがあります。 ●口唇炎・口角炎 唇の周りが赤くただれたり、口の両端(口角)が赤く炎症を起こして切れたりすることがあります。 ●口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん) 口の中の粘膜(特に頬っぺたの粘膜)に白い線状、レース状、網目状の模様が現れ、周囲が赤くただれます。 触れるとピリピリ痛むことがありますが、無症状の場合もあります。 前ガン病変として、要注意です。 ●味覚障害 舌の表面の味の受容体(味蕾)に作用して起こると味覚の変移が起こり、、味が分かりづらくなります。 全身に出る場合は、体に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなり、汗として排出されるときにその皮膚の表面でアレルギー反応を起こします。 重篤化すると鎮痛剤も効かないくらいの痛みを伴う状態になることもあります。 ●掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは手のひら、足の裏に多数の膿疱ができる難治性の慢性炎症性疾患です。 膿疱は数日で乾燥し、黄褐色となりぽろぽろと皮がめくれてきます。 爪にも膿疱が出来ることもあり、爪が分厚く変形したり、褐色に変色することもあります。掌蹠膿疱症は周りの人にうつることはありません。膿疱はウイルスや細菌によって起こるものではなく無菌性であるからです。また、家族で体質が似て発症することはありますが、遺伝することはないといわれています。 ●アトピー性皮膚炎、湿疹 アトピー性皮膚炎、いわゆるアトピーは、花粉症などのアレルギー疾患とともに増加しています。 アトピー性皮膚炎の原因としてダニやハウスダストなどが有名ですが、意外に知られていないのが歯科材料(特に金属)です。 一般的な治療を行っても、改善が見られない場合は、歯科材料が影響している可能性があります。アトピー性皮膚炎の治療は、現在もなおステロイド外用剤を中心とした対症療法ですが、最も大切なのは原因を見つけ出し除去する事です。 ●脱毛症 蓄積された金属が一定のアレルギー許容量を超えると、一気に髪の毛が抜けてしまうことがあることが分かってきています。 銀歯による金属アレルギーから円形脱毛症を発症し、髪の毛がほとんど抜け落ちてしまったケースがあります。 皮膚科で円形脱毛症と診断され、ステロイド剤による治療を行ないましたが、全く効果が出ず、別な医師による診断で、金属アレルギーであることが発覚し、お口の中の歯科金属を除去したところ、抜け毛が止まり完治に至ったというケースの報告があります。 ●胃腸炎 軽い、下痢や、便秘など、消化不良を起こします。軽いため、気づかない場合が多い。 ●リウマチ性関節炎 自己免疫疾患であり、アレルギーである病気の発症に関わることも確認されています。 ●花粉症や食材に対するアレルギー 同じく、自己アレルギーの発症に関わることも確認されています。 口腔内に金属が入っている人で、上記の症状に心当たりがある場合は歯科金属アレルギーの可能性があります。 その場合、アレルギーの原因を特定する「パッチテスト」を行います。 もしも、金属による反応が起こった場合は、原因となる金属をすべて取り除く必要があります。 原因となる金属を取り除いた後は、アレルギーを起こさない材料、プラスチックやセラミック、検査で反応を起こさなかった金属で詰め替え、かぶせ直しを行います。 もともとアレルギー体質の人、またはアレルギー体質の人が家系に居る場合は、金属アレルギーになりやすい傾向があります。 ずっと治らない、原因不明の症状や不調に悩んでいる方は、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
Dr.堤より 問題は歯科金属がアレルギーの原因になっていても自分では気づきにくいということにあります。自分で気づかなければ対処のしようがありません。 放射能で汚染したところで、体内被曝していても、本人は自覚も症状もないはずそれと同じです。 すぐに、症状が出たり、健康は維持できたり、逆に、少し元気になってきたりもする・・・?