死因非公表、山頂で何が

御嶽山の噴火で死亡が確認されたひとの死因を、警察は「災害死」としか説明していません。 治療にあたった医師らの証言からは、噴石の直撃や有毒ガスの吸引など、さまざまな死因が憶測されていますが、山頂ではいったい何が起きたのか、詳細は公表されないままにあります。  
▽灰まみれでやけど 御嶽山の麓にある長野県立木曽病院(木曽町)はこれまでに約60人を治療した。頭蓋骨の損傷、鎖骨や肋骨(ろっこつ)の骨折、全身打撲など、飛んできた噴石によるとみられる外傷が目立っているという。 「地震でのけがと違うのは、灰まみれでやけどをしていること。熱い石が直撃したのだろう」。突然の噴火に見舞われた山頂付近の厳しい状況を、同病院に応援派遣された諏訪赤十字病院の野首元成(のくび・もとなり)医師(36)は、そう推測している。 ▽死因複合か 医師が目にしたのは、そうした直接の衝撃による傷ばかりではない。今も山頂付近での捜索・救助活動を困難にしている一因ともなっている有毒ガスのほか、噴火直後の熱風の影響を受けた人は多いとみられる。 では、噴火したら登山者は何ができるのか。有毒ガスから身を守るには、ぬらしたタオルなどで口を覆うなどの方法があるが、災害医療に詳しい鹿児島市立病院の吉原秀明(よしはら・ひであき)救命救急センター長は「山の中で被害を防ぐのは厳しい。前兆を捉えて逃げるしかないと痛感している」と述べた。

共同通信社  2014年10月1日(水) 配信 より引用

  捜査関係者は、死因を公表しない理由を「遺族の意向や、行方不明者を待つ家族の気持ちに配慮」するためと説明。 全員の死亡が確認された後、個人を特定しない形で公表する可能性はある、とのことです。 研究者からは「火山防災に役立てるためにも、死因を明らかにしてほしい」との声も上がっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です