新トレハロース化合物に高抗老化作用 ファンケル-北里大が確認

参考:化学工業日報 2016年3月30日 (水)配信

ファンケルは、新規トレハロース化合物「トレハンジェリン」にコラーゲンやエラスチンなどを増やし、シワを改善するなど高い抗老化作用があることを確認しました。北里大学との共同研究による成果で、化粧品への開発に応用していきます。  同社は2012年から北里大と皮膚に対する有効性を有する化合物の研究に着手しました。トレハンジェリンは、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智博士が同年に発見し、キンギンソウの根から分離された放線菌が作り出した化合物の単離に成功しました。トレハロースと天使のハーブと呼ばれるセイヨウトウキに含まれるアンジェリカ酸が結合しています。  トレハンジェリンの皮膚弾力への関与を検討した結果、トレハロースの機能にはないコラーゲンの合成促進効果がみられ、線維芽細胞のコラーゲン量が3倍に増加しました。また、コラーゲン線維を支えるエラスチンについてトレハンジェリンの影響を確認したところ、エラスチンの遺伝子発現を3・5倍に増加させました。  コラーゲンの合成促進に加え、コラーゲンを分解する酵素にかかわるたんぱく質「CYR61」に着目しました。CYR61は、紫外線の暴露や老化した皮膚で増加し、コラーゲン分解酵素の増加をもたらすが、トレハンジェリンの線維芽細胞におけるCYR61の遺伝子発現を確認したところ、遺伝子発現を抑制することが分かりました。これにより紫外線や加齢にともない減少するコラーゲンの恒常性を整えることが期待できるといいます。