まだまだ続く汚染。セシウム137沈着量 奥多摩で最大10万ベクレル

セシウム137沈着量 奥多摩で最大10万ベクレル


 文部科学省は6日、東京都と神奈川県の上空で先月14〜18日に実施した航空機による放射性セシウムの測定結果を加えた汚染地図を公表した。

  セシウム137の地表面への沈着量は、東京都内では福島第一原発から約250キロ離れた奥多摩町北部の山間部が1平方メートル当たり6万〜10万ベクレルで比較的高い濃度だった。

  旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、同3万7000ベクレル以上を放射線管理が必要な区域としたが、それを上回った形だ。ただ、移住義務が課せられた濃度の水準(同55万5000ベクレル)は大きく下回っている。

  23区では、葛飾区東部や、江戸川区の北部で同1万〜3万ベクレルと他地域に比べて高めだった。東京都は6日、測定結果について「健康に影響のあるレベルではない」とする一方、沈着量が周辺に比べて高い奥多摩町や檜原村の農作物の放射能調査を実施することを明らかにした。

  神奈川県内の地表面への沈着量は、ほとんどの地域で同1万ベクレル以下だったが、相模原市緑区、山北町の一部地点で同1万〜3万ベクレルだった。



2011年10月7日 提供:読売新聞