食事、運動にも数値目標 食塩8グラム、野菜350グラム...
 

 厚生労働省の部会で1日に示された2013〜22年度の国民の健康づくり計画案は「健康寿命を延ばす」という新たな考え方を打ち出した。これを実現するためには生活習慣病のリスクを低減させる必要があるとして、食事や運動など日常生活の多様な面に踏み込んで具体的な数値目標を掲げている。

 計画案によると、食塩の平均摂取量は、成人の1日当たりで10年の10・6グラムから8グラムに減らす。一方、野菜の平均摂取量は10年の282グラムから350グラムに増やす。

 果物の摂取量が1日当たり100グラム未満の国民の割合は、10年の61・4%から30%まで減少させる。

 運動面では、日常生活での歩数の増加を目指す。20〜64歳の1日当たりの歩数は、10年が男性7841歩、女性6883歩だったが、男性9千歩、女性8500歩に引き上げる。

 歯や口の健康も「食べたり話したりする楽しみを保ち、心身の健康に大きく影響する」として、過去1年間に歯科検診を受けた成人の割合を09年の34・1%から、22年度までに65%に大幅に増やす。 このほか飲酒や喫煙、睡眠などに関する目標も盛り込まれている。

2012年6月1日 提供:共同通信社