【米国神経学会】 高血圧に次ぐ2番目に寄与率の高い因子
米国神経学会(AAN)は1月15日、前兆を伴う片頭痛を呈する女性では、心血管リスクが増加し得るほか、より新しい世代のホルモン避妊薬の使用がある場合に血栓のリスク増加につながり得るという試験結果を紹介した。この結果は、AANの第65回年次会議で発表される予定である。
1件目の試験では、種々の危険因子について、心血管イベントへの寄与率が評価された。その結果、前兆を伴う片頭痛は、高血圧に次ぐ2番目に寄与率の高い因子となっていた。ただし研究者は、前兆を伴う片頭痛患者のリスクは、標準的な自己管理により低減できると述べている。
2件目の試験では、ホルモン避妊薬を使用している女性の片頭痛患者(前兆の有無を問わない)において、血栓のリスクが評価された。その結果、前兆を伴う片頭痛は、血栓性イベントのリスク増加に関連していた。ただし、片頭痛の発生と避妊薬の使用との時間的な前後関係は明らかにされておらず、避妊薬を使用中の女性では、片頭痛がある場合に、血栓の発生率が片頭痛がない場合よりも高くなっていた。
研究者は、「前兆を伴う片頭痛を来した女性は、自分の病歴にその情報を含めるべきであり、より新しい世代の避妊薬の使用に伴いうるリスクの増加について、医師と話し合う必要がある」と述べている。
【関連リンク】
Migraine with Aura May Lead to Heart Attack, Blood Clots for Women