目角膜手術レーシック局所薬に警告
【米国白内障屈折矯正手術学会】

 

新規溶媒を含んだ薬で、角膜炎症の恐れ

 米国白内障屈折矯正手術学会(ASCRS)の角膜屈折矯正手術臨床委員会は2月14日、レーザーによる屈折矯正治療レーシック(LASIK)やPRKの術前と術中に使用する局所薬のうち、新規溶媒を含んだ製品の利用を控えるよう警告を発した。

 現在、米国ではレーシックやPRKのために新規溶媒を含んだ局所薬が使えるようになっている。薬剤の投与を容易にしたり、角膜上の安定性を高めたりしたものだ。問題としては、いまだに米国医薬食品局(FDA)の承認を受けていないままに、臨床現場に浸透していることがある。新規溶媒を含む製品とは、ポリカルボフィル、ひまし油、カルボキシメチルセルロースなどで調整した薬剤となっている。

 ASCRSは、新規溶媒を含んだ局所薬を使った場合の問題を確認していると説明。例えば、LASIKの手術でスライスした表面のフラップがめくれたり、保護用のコンタクトレンズが外れたりするケースがあるという。結果として、角膜の炎症を広げることにつながった。

 これまでに問題を報告した文書は出ていないが、ASCRSは新規溶媒を使った局所薬は臨床上の効果が認められるまでは利用を控えるよう強調。今後、新規溶媒を含んだ製品も副作用につながらず、利益があると認められる可能性はあると説いている。

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Attention: Medication Alert for LASIK and PRK

2013年2月18日 提供:米国学会短信