ビール好きなら、耳が痛いプリン体。細胞の中にある遺伝子の構成成分で、人の体内でつくられる。肉や魚、野菜、穀物など、ほとんどの食品の細胞にも存在していて、プリン体を多く含む食品を食べると、体内に取り込まれる。プリン体の多い食品は、レバー、干物、白子などだ。
体の中で古い細胞が新陳代謝する時に、プリン体は尿酸に変わる。通常、尿酸は尿や汗で排せつされ、体内で一定量を保っているが、尿酸の生成と排出のバランスが崩れると、健康にもさまざまな影響が出てくる。
だが、適度な運動と食事を少し意識するだけで、体は変わってくる。まず、1日のプリン体の摂取量は400ミリグラム以下に抑える。栄養バランスの良い食事をとり、量は腹八分目を意識。水は1日2リットル飲み、野菜などアルカリ性食品を食べることで尿をアルカリ化して、尿酸を排せつする。
ただ、極端な我慢や節制がストレスになってもいけない。お酒やおつまみは、プリン体の少ないものを選び、楽しもう。
2013年6月26日 提供:毎日新聞社