母親:仰向け寝で斜頭症増加 2カ月乳児のほぼ半数で見られる
 

 米国小児科学会(AAP)は7月8日、2カ月の乳児における頭位性斜頭症の発生率に関する研究を紹介した。同学会発行のPediatrics誌2013年8月号(オンライン版7月8日発表)に掲載している。

 AAPが乳幼児突然死症候群(SIDS)による死亡を防ぐために乳児を仰向けに寝かせるべきとする勧告を1992年に発表して以降、SIDSによる乳児死亡率は劇的に低下した。一方、頭位性斜頭症、すなわち頭部に平坦面を生じる症例が増えつつある。

 今回の研究は、カナダのアルバータ州カルガリーにある地域医療センター4施設を受診した小児を対象に、頭位性斜頭症の発生率を調査。その結果、7-12週の乳児440人のうち、46.6%で頭位性斜頭症が認められ、そのうち63.2%は右斜頭、78.3%は軽度であった。

 この研究論文の著者は、2カ月健診よりも前に斜頭症を予防する方法について親に教育するべきであるとした上で、斜頭症の発生率および有病率の経時的変化を理解するために、今後の研究において年齢の高い幼児での斜頭症の発生率を検討するべきであるとしている。

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2013年7月17日 提供:米国小児科学会