朝食抜きは心臓発作の危険 米研究、発症率27%高い
 

 【アトランタ(米ジョージア州)AP=共同】45歳以上の人で朝食をいつも食べない人は、食べる人に比べ心臓発作を起こすリスクが27%高いことが22日、米ハーバード大学の研究者らの調査で明らかになった。研究は循環器雑誌に掲載された。

 朝食を抜くとなぜ心臓発作のリスクが高くなるのかは明らかではないが、研究者らの推定によると、朝食を取らない人はあとで空腹感が強まり昼食や夕食でより大量の食事を摂取する傾向にあり、この結果、体が短時間に大量のカロリーを処理しなければならず、血糖値が急速に上昇、動脈の梗塞を招く可能性があるという。

 研究者らは1992年に45歳以上の2万7000人近くを対象に食習慣を調査、その16年後の経過を比較検討した。その結果、喫煙、飲酒、ダイエット、高血圧などの要因も加味すると、朝食を取らない人は取る人に比べ心臓発作を起こす可能性が27%も高いことが明らかになったという。

2013年7月24日 提供:共同通信社