感染症:「脳食いアメーバ」侵入 米南部で12歳少女重体
 

  【リトルロック(米アーカンソー州)ロイター=共同】米疾病対策センター(CDC)は29日、南部アーカンソー州リトルロックのレジャー施設で、12歳の少女がプールで泳いだ後、寄生虫性髄膜炎に感染したと明らかにした。少女は病院で治療を受けているが重体。

 この施設は「ウィロー・スプリングス・ウオーター・パーク」。CDCと州保健省は、施設での寄生虫性髄膜炎の感染者発生を確認した。寄生虫性髄膜炎は、主に南部の河川や湖で見られる「脳食いアメーバ」によって引き起こされるが、この種のアメーバがプール内に存在したと断定した。

 CDCによると、脳食いアメーバは人体に鼻孔を通って入って髄膜炎を発症させ、ほとんどが死に至るとされる。

 米国での寄生虫性髄膜炎の発生は2003〜12年で31例。医療専門家は「感染する確率は3300万人に1人という、極めて珍しい病気」だとしている。

2013年7月30日 提供:共同通信社