感染症:中華街の魚にご用心 感染症、NY市が警報


中華街の魚にご用心 感染症、NY市が警報

 【ニューヨーク共同】ニューヨークの中華街で購入した魚を介して皮膚の感染症を患う人が相次いでいるとして、ニューヨーク市保健当局が注意を呼び掛けている。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が5日、伝えた。

 なぜ中華街に被害が集中しているかは不明で、市などが流通経路や海産物の容器の清掃状況を調べている。食べて感染することはないとされる。

 昨年夏ごろからの感染者は30人以上に上り、追跡調査すると、全員がマンハッタンやクイーンズなどの中華街で魚介類を買っていた。魚の骨やロブスターの突起で傷を負い、感染したとみられるケースも確認された。

 問題の感染症を引き起こす細菌は魚にはよく付着しているものの、人が感染するのは珍しい。初期には手や腕に腫れ物ができ、進行すると神経や筋肉まで達して指が動きにくくなることもある。

手の傷から細菌が取り込まれるケースも多いため、市は中華街の市場で売られた海産物を扱う際には、防水手袋を使用するよう呼び掛けている。


2014年3月7日 提供:共同通信社