10代の肥満者は余命が短い【米国内分泌学会】
10代時点のBMIが余命を左右
米国内分泌学会(ENDO)は、10代で過体重または肥満だった者は平均余命が正常体重の者よりも短いという研究結果を紹介した。同学会が発行するThe Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(JCEM)誌に掲載。
研究者は、イスラエル軍入隊時の身体検査のデータから210万人以上のデータを分析する全国規模の長期的コホート研究を実施。対象は1950-1993年生まれであり、入隊検査時の各自の年齢は16-20歳。データから10代時点のBMIを算出するとともに、死亡記録から同母集団の死亡率を割り出し、分析した。
分析の結果、1980年代生まれの場合、10代で正常体重だった者は1950年代生まれの者と比べて余命が41%伸びていた。しかし、10代で過体重または肥満だった者の余命は1950年代生まれと有意な差がなく、50歳未満で死亡するリスクも高かった。
「肥満が慢性疾患のリスク要因であることは周知だが、今回の研究で10代の肥満と早期死亡の関係が明らかになった。これは家庭や公衆衛生、社会全体に対して非常に大きな影響を持つ」と研究者は述べている。
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