トコジラミの見つけ方 【米国皮膚科会】 米国で深刻な蔓延
米国皮膚科学会（AAD）は6月10日、トコジラミを発見するヒントを紹介した。
米国疾病予防管理センター（CDC）などの報告によると、近年トコジラミの蔓延が深刻になってきている。トコジラミ感染は、個人の住宅以外にもレストラン、ホテル、病院、学校、保育所などで発生しており、通常は重篤な健康被害にはつながらないものの、かゆみや腫脹を伴う咬痕を残し、不眠や不安を引き起こす場合がある。
トコジラミを発見するためのチェックポイントは、下記の5つ。
（1）かび臭い甘いにおい：トコジラミの分泌物による独特のにおいをホテルや船室などの宿泊場所で感じたら要注意。
（2）寝具の小血痕：シーツ、マットレス、ソファーなどに残った小さな血の染みは、トコジラミの存在を疑わせる。特に布の縫い目付近をチェックする。
（3）脱皮殻：脱皮したトコジラミは、マットレスやクッションなどに貝殻状の脱皮殻を残す。
（4）黒い小斑点：寝具やベッド周辺に、トコジラミの糞が黒い点となって残ることがある。
（5）虫卵：雌のトコジラミは、白くて小さな楕円形の虫卵を、物の隙間や割れ目などに産みつける。
AADはトコジラミに多く刺されたり、咬痕が感染しているように見える場合は、皮膚科専門医を受診するよう推奨している。また、動画「トコジラミの見つけ方」を、同学会のYouTubeチャンネルを通じて配信している。
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How to check for bedbugs
引用：米国学会短信 2014年6月24日(火)
