1分間 人間ドック

人体の血管を1本につなげると、地球の2周半分にも及ぶという。ここには食生活や加齢などが原因で様々な症状が表れる。血液がどろどろした状態になる高脂血症がその1つだ。

これは悪玉と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪の過剰などで起きる。動脈内部に付着して動脈硬化の原因となり、脳こうそくなどに見舞われやすくなる。

特に注意が必要なのは男性45歳以上、女性55歳以上。病因で採血検査をして、「LDLコレステロールが血液1デシリットル中140ミリグラム以上」などの基準に達するとこ高脂血症と診断される。

表に示したのは、病院に行かなくても生活習慣の目安がつくようにと医学博士の小橋隆一郎氏が考えたチェック法だ。20点以上で危険、12点以上で要注意という。

欧米型の食生活や運動不足といった生活習慣を改めるのが治療の基本。帝京大の寺本民生教授は「卵などコレステロールが多い食材や肉類を控え魚や野菜を多めに。週3回、少し息が切れるぐらいのペースで20−30分歩こう」と話す。

あなたの血液の状態を生活習慣から推測しましょう。自己採点して下さい
@魚介類より肉類のほうをよく食べる
A生野菜は嫌いだ
Bネギ、タマネギはあまり食べない
Cタバコを吸う
D晩酌程度に毎日お酒を飲む
Eあまり運動しない
Fよく汗をかくほうだ
Gどちらかというと肥満体形だ
Hイクラなど魚卵類が大好きだ
I水分はあまりとらないほうだ
<採点方法>はい=3点、どちらでもない=1点、いいえ=0点で計算して合計
2004.4.18 日本経済新聞