秋の夜長。受験生にとっては、ゴール前の大切な時期でもある。勉強のさなかにとる食事にも細かい配慮が欠かせない。連日、即席めんばかりを食べ、消化器の具合がおかしくなったり、肥満体になったりしたのでは、勉強の妨げになる。受験生に向けて、医師たちが勧める「夜食3原則」とは――。

その1は、「胃の負担を軽くする」。量は少なめにしないと、血液が胃に集中し、脳が貧血状態になって眠くなってしまう。栄養素の中で消化しやすいのは、炭水化物、たんぱく質、脂肪の順。炭水化物ではめん類、パン、米飯など、たんぱく質では鶏卵などが消化しやすい。

その2は、「就寝の2時間以上前」。食べた直後に寝ると、安眠が妨げられたり、消化器の障害を起こしやすくなる。「自分でつくる」がその3。その日の体調に合わせ料理をつくれば、絶好の気分転換にもなる。

(2000.11.11日本経済新聞)