エコナ(花王)オイルの問題

エコナで「SOS」対応 消費者庁、政務官リーダー

 福島瑞穂消費者行政担当相は29日の閣議後の記者会見で、発がん性が懸念されている花王の食用油「エコナ クッキングオイル」について、「食品SOS対応プロジェクト」を消費者庁に発足させたと発表した。

 泉健太政務官をリーダーとし、消費者庁次長ら職員6人も加え、消費者庁としての対応指針を1週間以内につくる。

 エコナをめぐっては、商品に含まれる「グリシドール脂肪酸エステル」が分解されると発がん性を持つとの懸念が欧州を中心にあり、内閣府の食品安全委員会が安全性を調査。花王も16日から関連商品の販売を自粛している。

 食品安全委員会の結論は11月までかかる見通し。福島氏は「結論が出ていないので科学的知見を飛び越えてはいけないが、消費者の不安を解消するため客観的な事情を説明し啓発するなどといった対応ができるかもしれない」と説明した。

2009.9.29 提供 共同通信社