しょうが湯で風邪退治


  ある朝起きたら、強烈なのどの痛みが。声も出なくなりました。風邪をひいてしまった模様です。
 風邪はとにかくひき始めが勝負。すぐかかりつけの医者に行って、薬を処方してもらいました。でも、ここでさらに何かスッキリすることをしたい。そう考えて思い出したのが「しょうが湯」。でもまずは飲むのではなく、入るんです。
 用意するのは、しょうが約80グラム、だいたいコドモのこぶしくらいです。これをひたすらすりおろす。これだけでしょうがのにおいが立ち上がって、鼻がすーっと楽に。
 そして、クッキングペーパーでぎゅっと絞り、その汁を浴槽の中へ。この中に入ったら、ホントにぽっかぽっかするんです。しょうがのスライスを袋に入れて浮かべたら、さらに香りが増加。あったまるけど、スッキリもする。フロからあがっても、このぽかぽかは持続して冷めづらいんです。ただし肌が弱い人や、高熱の時は、避けたほうがいいかも。
 しょうが湯でカラダを外側から温めたあとは、今度は飲んで中から暖めます。すりおろしたひとかけのしょうがの搾り汁にはちみつを好みで大さじ2杯くらいにあったかいお湯を入れて、かき混ぜます。いつもはレモンのところ、今の季節はゆずをしぼってもおいしい。
 これでもうカラダはぽっかぽか。さめないうちにふとんにGO!とっとと寝てしまいましょう。そしたら部屋の暖房もいらないし、エコにもなる。
 コツはとにかく、風邪の引き始めに入ること。結構な量のしょうがを使うので、具合が悪くなってから買いに行くのはしんどい。それに買い置きがあっても、しょうがをこぶし分すりおろすのって結構な力仕事なんです。体力が残っているひき始めにやってしまうのが、オススメです。

2007.12.15 記事提供  日経新聞