男性全体37%肥満
県健康増進課がまとめた2009年度県民健康・栄養調査の結果で、20歳代の女性の3人に1人が「低体重」であることがわかった。背景にはダイエット志向の高まりがあるとみられるが、やせ過ぎた女性は低体重児を産みやすいとも言われており、同課は「無理なダイエットは控えて」と呼びかけている。
調査は09年11月から10年2月にかけ、県内在住の3054人を対象に行った。回収率は89・8%。
「低体重」と判定されるのは、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割った「体格指数(BMI)」18・5未満の人。20歳代女性のうち、低体重の該当者は34・4%で、前回03年度調査の17・9%から大きく上昇した。女性全体では低体重が11・0%(前回比2・6ポイント増)となっており、年齢階級別で20歳代の低体重比率が突出して高かった。
一方、男性は太り気味の傾向にあることも明らかになった。BMI25・0以上の「肥満」は、60歳代で47・7%(13・5ポイント増)、40歳代で44・7%(11・4ポイント増)に上った。男性全体では37・8%(9・2ポイント増)が肥満だった。
朝食欠食率を見ると、15-19歳男性で31・6%、20歳代男性で32・4%となり、若年男性に朝食を抜く傾向が急速に広まっている。喫煙率は、男性全体で42・3%、女性全体で10・2%と、前回からともに減少した。