リウマチ「よくなる」 患者らに名医が助言 
石川・金沢、シンポジウム

 ◇金沢医科大病院・梅原副院長ら講演

 リウマチの治療法や薬剤の効果を紹介する公開講座が30日、金沢市の市文化ホールであった。日本予防医学協会(東京都江東区)が主催する「リウマチ・アレルギーシンポジウム」の一環で、患者や家族ら約100人が参加。「リウマチはここまでよくなる!」をテーマに、名医のアドバイスに耳を傾けた。

 講座では、金沢医科大病院の梅原久範副院長ら4医師が講演。パネルディスカッションでは、関節リウマチ治療における痛み止めの薬剤や副作用の改善法など、医師らが事前に寄せられた質問に回答した。

 また、日本リウマチ友の会の長谷川三枝子会長は「患者の中には経済的な背景から医師の提案する治療法を選択できない人もいる」と紹介。生物が産生するたんぱく質を利用して作る生物学的製剤は関節リウマチの原因物質の働きを抑えるなど劇的な効果が報告されており、患者への医療費助成などについて「今後も国に対する働きかけを続けていきたい」と語った。【宮嶋梓帆】


                          


2011年10月31日 提供:毎日新聞社