<電動と音波の違い>
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電動歯ブラシとの違いは「ブラシが動く」のではなく「毛先が振動する」ことです。
一般的な電動歯ブラシのヘッド振動数は、毎分3000〜10000回です。
ブラウン3Dでは、高速反転振動で毎分7600回
代表的な音波ブラシは毎分3万〜4万回です。この振動が音波を生み出して歯垢を除去します。
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<音波とは>
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音の波で、空気中には見えない(水面に物を落とした時にでる輪のようなもの)
一秒間に振動する回数を振動数といい、単位はヘルツ(Hz)と書きます。(一秒間に10回振動したら、
10Hzとなります)
一秒間に回数が多くなれば、音は大きく聞こえます。
人が聞くことのできる音の振動数は20〜2万Hzです。この20〜2万Hzを音波といい、2万Hz以上を
超音波といいます。
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<超高速振動>
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毎分3万〜4万回の振動が音波を生み出す。
ドルツ・・・260Hz ソニケアー・・・261Hzの音波をだしている
音波歯ブラシ(200〜300Hz)は、電動歯ブラシと同じ原理で機械的に歯垢を取るものだが、音波の
高速運動により、ブラシが接していない周囲2〜3mmがの部分まで流れ汚れを落とす事ができると
言われている。
高速でブラシが振動するので、汚れや着色(ステイン)が取れる。
260Hzの音波により、液体(唾液)中で生じた微少で、多数の泡が発生し、その泡が潰れることで、
キャビテーション(空洞現象)効果で、わずかの超音波も発生する。ブラシの毛先が届いていなくても
2〜3mmの部分までプラークを除去する。
260Hzでブラシの振動幅が5mmになることで、液体流動力とブラッシングとの相乗効果により、毛先の
届きにくい歯頚部や歯間の歯垢を効果的に落とす。
Hz数、振動回数が同じでも、歯ブラシの振動幅が違うことで、汚れの除去も多少変わる。
音波が口の中の細菌に直接作用して、頑固な細菌のつながり(連鎖)を切って飛び散ることで破壊します。
しかし歯垢の一成分である不溶性グルカンは残ります。ネバネバした粘着成分、やはり、音波歯ブラシでも取り除き難いので
プラークにならない食後3分での3AMジャストケアが重要です。磨いているのに歯に着色が付いてくるのは、このねばねば膜が歯の表面に残っているためにお茶などの色素が固着するのです。 |
<ドルツ音波振動ハブラシ>
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価格 ドルツマッサージプラス\11500 替えブラシ2本入り\1155
重さ(ブラシを含む)160g
振動・・・タテ、ヨコ、ななめに動く音波振動
タテ 毎分約40000回 、ヨコ 毎分約31000回 同時複雑
通常モード1mm幅の微振動、ソフトモード0、7mm幅 歯肉・歯面へのあたりがソフト
ブラシの毛先 やわらかめ
ブラシのヘッドの大きさ 小さめ、臼歯部の舌側に毛先が当たりやすいようにネックも少しカーブしている。
※新しいタイプにはお子様用の替えブラシもそろえているものもある。ただしこのタイプは当院にはおいていない。
替えブラシ洗浄 洗浄、消毒可
使用した感想は、初めての方でも使いやすく歯面、歯肉にあたった感じはソフトで磨きやすい。
誤って歯肉にあててしまった感じも、ソフトなあたりなので痛みは感じなかった。
本体も丸ごと水洗いできるので、清潔的でよい。 |
<ソニッケアーエリート>
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価格 ソニッケアーエリート\14700 替えブラシ スタンダード\3150 2本\6090
ミニ\3090 2本\6090
重さ(ブラシを含む)150g
振動・・・毎分31000回 感触はマイルド
ブラシの毛先 基本的にやわらかめ(混合毛)
ブラシのヘッドの大きさ 大きめ
替えブラシ洗浄 洗浄できるが、替えブラシに金属部分が付いているので注意
使用した感想は、初めて使用すると、少しくすぐったい感じやちくちくした感じを受けるが慣れるにつれ
この感じは少なくなってくる。毛先が歯間まで入っていくのがわかる。
誤って歯肉にあててしまった感じは痛い。
替えブラシが高い(替えブラシに金属部まで付いているため) |
<まとめと注意>
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・超高速振動(ドルツ・ソニッケアー)を使用しても歯間のお手入れには、フロスは必ず使用する。
・みがきすぎに注意.ブラシ圧が強かったりすると、歯頸部などに充填してあるCRなどの脱離の原因となったり、
知覚過敏になったりする可能性もあるため、正しいブラシ圧での使用を心がける様にする。同じ部位での長時間の使用もさける。
・歯磨き粉・粒子が機械細部まで浸入して故障することもある。
・成分の研磨剤が歯や歯肉に悪影響を与えやすいので基本的には使用しない。
・液状、ジェルタイプまたは低研磨剤とあるものを選んでもらう。
・ペースメーカーを使用している人は、病院で相談してもらう。
・お風呂での使用は適さない。(一応ドルツに関しては、本体ごと丸洗いOKとはなっているが、長時間お水につけることは、故障を防ぐためにもおさけいただいたほうがよろしいかと思われます。)
・どんなに性能のよい音波ブラシを使用しようとも、ブラシの歯面への当て方が正しくなければ歯垢などの汚れをきれいに落としきることはできません。まず、手用歯ブラシでポジショニングをマスターしてから、電動ブラシを使用すると、より確実に汚れを短時間で落とすことができ、音波ブラシの性能をより生かすことができます。「音波ブラシだからよく落ちるだろう」と過信しすぎるのは禁物です。正しい磨き方を身に着けての使用を心がけください。 |
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<参考文献資料>
A Clinical Comparison of the Effectiveness of Two Different Toothbrush
Designs
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