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お口にまつわる記事からいろいろ抜粋しています。
皆さんの快適なデンタルライフの参考にお役立て下さい。


vol.18
-"80歳で20本の歯"は決して夢ではない。
健康な歯を保つための世代別・歯のケア。-

髪や爪と違って、歯は生え変わったり、増えたりしない貴重品。
なくしちゃいけない大事な部品。
でも、年を重ねるごとに歯も老化し、歯周病や不正咬合など、
歯をいじめるトラブルが続出してくる。
いまからせっせと歯を磨き、白くて健康な歯が自慢の、
元気なおばあちゃんをめざしましょう。

40〜50代

知らずしらずに進行するのが沈黙病=歯周病。
まめなブラッシングと定期検診で早めに予防を。

中村先生いわく、「40歳を過ぎたら、年に1度は歯の定期検診を。定期的に病院に来る人は、歯周病で歯を失わずにすむのです」。  この歯周病が、中年期に見られる病気の中で、実はいちばんタチの悪い病気。痛みもなく進行するせいか、別 名「沈黙病」ともいわれているほど。最初は、歯と歯肉の境目にたまった歯垢にバイ菌がつき、歯肉が赤く炎症する程度。それも特に痛みがないから、歯周病にかかったことに気づかない人も多いとか。この段階なら、まだ治る可能性はあるんだけど・・・・・・。

歯肉からの出血が歯周病のスタートサイン。

でも、そのまま気づかず放っておく人がほとんど。すると、しだいに歯肉に触れただけでも出血するほどに。この時期は「血が出るから」と歯肉に触れないように歯を磨くので、いくら磨いても歯と歯肉の間の汚れはそのままで、歯周病の原因となる歯垢はたまる一方。このまま放っておくと、歯と歯肉の間に歯周ポケットができ、バイ菌の繁殖地に。あとは歯肉が地盤沈下し、歯の根が表面 に露出し、歯肉からは膿がニュルッとコンニチハ。歯はグラグラして、かむことも難しくなってしまう。そして、自然に歯が抜けていくのだ。でも早いうちに気づけば、こんなに恐ろしい歯周病も、歯磨きとプラークコントロール(歯垢除去)で予防できる。やはり歯医者にはマメに通 ったほうがいいみたい。

ツライ更年期障害。 歯のかみ合わせのズレが原因。

40代といえば、女性は更年期障害に悩まされ始める年頃。でも、頭痛や肩こり、目のちらつきなどの症状は、歯のかみ合わせのズレからくる"不正咬合"が原因かもしれない。「たとえば、歯の治療で金属冠をかぶせますよね。最初は違和感を感じるものの、すぐに慣れていまうはず。これは歯のかみ合わせに合わせて、無意識のうちに顎をずらしているせいなんです」とは、不正咬合に詳しい小川弘泰先生。さらに「顎がずれれば、筋肉でつながっている首や型にも影響が出て、更年期障害の症状のように、身体のふしぶしにトラブルが生じやすくなるんです」。自分が"不正咬合"かどうかを調べる方法が、右のイラスト。ただ、現代人は多かれ少なかれ、歯のかみ合わせがずれている人が多いそう。治すのに越したことはないが、たとえずれていても、口を閉じた状態で、上の歯と下の歯の間に若干の隙間があれば、日常生活に支障はないとか。でも、口を閉じた状態のとき、無意識に歯をかみしめているようだったら、歯科医で精密検査を受けるべき。更年期障害のせいだと思っていたトラブルを歯科医で解消できるかもしれない。

60〜80代

自分の歯で食べられてこそ、長寿が楽しめる。
残された歯の手入れ法と入れ歯とのつきあい方。

自分の歯で一生過ごせるのが、いちばんの幸せ。でも、運悪くむし歯や歯槽膿漏に侵され、歯を失うことだってある。だからこそ、入れ歯の知識も必要なのだ。

入れ歯だけでは、おいしく食事できない!?

入れ歯とは、歯がなくなってしまった歯肉の上に人工の歯をのせ、残っている歯にバネをかけ、外れたり、動いたりしないようにしたもの。入れ歯を入れることを眼鏡をかけるような感覚でとらえている人も多いけれど、「歯は物をかむだけではなく、一種の感覚器官。だから、神経を通 わすことのできない人工の入れ歯は、天然の歯にはとてもかないません。最初は違和感を感じることが多いでしょう」と中村先生。自分の歯は、かんだとき、その感触が歯の表面 →歯の根→顎の骨へと伝わるそう。でも、入れ歯は、その微妙な感覚が伝えづらいのだ。だから、入れ歯に頼らなくてはいけなくなったとき、忘れちゃいけないのが、残された歯のケア。「入れ歯になってしまったら、次は総入れ歯しかないというのが常識でした。でも、歯磨きしだいで残された歯を長持ちさせて、総入れ歯への道をストップさせることもできるんです」。

残された歯と入れ歯の正しい手入れの仕方。

特に丁寧に磨きたいは、入れ歯のバネがかかっている歯。バネがついているぶん、ゴミがつきやすく、負担もかかるので、むし歯になりやすいのだ。まずは口から入れ歯を外して、歯列の外側と内側と、歯の欠けている側の歯と歯肉の境目にたまったゴミをかき出して。普通 の歯ブラシのほかに歯間ブラシがあると便利だ。  入れ歯自体のお手入れは、毎食後、口から取り出して、自分の歯と同じように歯ブラシでブラッシングを。入れ歯が臭いのは、入れ歯と歯肉の間にたまった食べかすが原因。ブラッシングするとき、入れ歯洗浄剤を一緒に使うと、こびりついた汚れや臭いがきれいにとれて、入れ歯も長持ちする。

 

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