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1997年「マイタウン らぶりぃあさお」掲載記事より。



1997年1月マイタウンらぶりぃあさお掲載
タバコと歯周病2
各国において歯周病に対する喫煙者のリスクを調べたところ、煙革を吸わない人に比べて約2〜3倍と大きいことがわかりました。また、骨の吸収程度を調べてみても、喫煙音の方が吸収が大きく、歯周病が進行するとその差は開いてきます。たとえ口の中の清帰状態が良くても、年齢と供に骨の吸収は大きくなることがわかりました。喫煙者の歯周病の特徴は骨の吸収が大きいほか、ポケットが深くその場所が多い、歯石が多い、などが挙げられるにも拘わらず、歯肉からの出血や腫れといった外見の炎症程度が低いので、発見が遅れてしまいます。カルシウム不足、ビタミシC不足などに加え、歯肉の血流滅少が原困になっていると思われます。歯医者での外科的治療に対しても治りが悪かったり、失敗例が多くなります。新年を機に禁煙をお勧めします。

1997年2月マイタウンらぶりぃあさお掲載
タバコと歯周病3
タパコの害は、その場ですぐ現れるものではなく、10〜15年経って影響が出てきます。発病したときの予後は、タバコを吸っていない人たちと比較すれぱ何十倍も治りが悪いのです。歯周病の場合は、まず完治できないと言って過言ではないかもしれません。タバコの常習性の原因はまず口さびしい、間かもてないという精神的依存性と、ニコチンによる薬物中毒です。コカインなど麻薬の数十倍の肉体的依存性があり、一度常習になるとなかなか自分の意志では止められません。目の前に末期ガンの患者や死亡という現実を突きつけられなければ、たいしたことはない、他人事と思っている人が多いのでしょう。禁煙を実行するためには実行ブログラムを支援してくれる禁煙センターがあり、ニコチンガムを用いて行うと肉体的依存を弱めて、決意が固ければ禁煙は成功します。

1997年3月マイタウンらぶりぃあさお掲載
タバコと歯周病4
10代の学生たちが公衆で平然と煙草を吸っているのを見かけます。男女関係なく、とても悲しくなります。プリンクマン指数をご存知でしょうか。煙草を吸い始める年齢が早いほど、肺癌、、口腔癌などの癌になりやすいといわれています。1日に吸う煙草の本数x継続年齢。この指数が大きいほど死亡率が高く、煙草を吸わない人の死亡率を1とすると、指数400〜600では約5倍に達します。19歳以下で喫煙を始めると指数が200以下でも、4〜6倍の危険度といわれます。ニコチン依存率が高くなること末成熟細胞の多い発育期には発癌物質の影響が特に強いことがあるようです。アメリカではニコ・ティーン(ニコチンと未成年)論争という言葉まで生まれました。30代では遅すぎます。教育と自販機の設置制限…。周りの大人のやるべきことはたくさんあります。

1997年4月マイタウンらぶりぃあさお掲載
タバコと歯周病5
煙草が原因で死亡する推定入数は、自分が吸った煙草で年間8.5万人、他人が吸った煙草で2.5万人で合計11万人が死亡すると言われています。煙草を吸わない妻が、肺癌で死亡する率は夫が非喫煙者と比べ、喫煙者の夫であると2倍になり、鼻腔癌では3.3倍と高くなっています。過大評価としてもその人的損失は大きすぎます。歯科に関して言えば喫煙者は、歯周病の程度が重症であるにも関わらず、症状が出にくいために、発見が遅れがちになったり、歯周病治療の予後が良くなかったりします。萬屋錦之助、勝新太郁の咽頭癌、口腔癌の主な原因も喫煙です。私たち歯科医は禁煙プログラムを予防歯科に取り入れ、禁煙をサポートすることで、患者さんが健廉的なライフスタイルを送れる手助けをしたいと思っています。

1997年5月マイタウンらぶりぃあさお掲載
タバコと歯周病6
水戸黄門様もガンでなくなりました。私たちの回りでいったい何人の犠牲者がでれば、私たちは動くのでしょうか?まず回りの危険ファクターを排除することでしょう。一にたぱこの煙、車や、石油ファンヒーターの排気ガス、ごみ焼却の煙のダイオキシン。まず、個人のレベルでできる、禁煙の勧め、隣にいる人や、友人、家族に手助けをお願いします。ニコチン薬物中毒ですから、意志だけでは、なかなか成功しません。ドクターにニコチンガムやパッチを処方して貰い、回りの人の助けや実行プログラムを支援してくれる禁煙センター(0120(77)O221)の助けはとても、心強いものでしょう。21世紀には、車もクリーン、家の中も、レストランもクリーンで、街もすいがらのないクリーンでありますように。今回で禁煙シリーズは終わりますが、みなさん実行です!

1997年6月マイタウンらぶりぃあさお掲載
ノンシユガー製品
砂糖不使用、低カロリーを唱った菓子や飲み物がよく売れているとききます。合成甘味料としてラクチトール、アスパルテーム、マルチトール、最近、食品添加物として指定を受け、もっとも砂糖に近い甘さを持つといわれる天然甘味料のキシトールがあります。日本で、アメリカに比べ今までノンシュガー製品がなかな浸透しなかったのは、味がおいしくなかったことと、歯に対する意識の低さと、歯の治療に対する保険制度が充実していたためと考えられるらしいですが、虫歯ができたら歯医者に行けばでは、後進国です。今秋から保険の国民の窓口負担金が多くなることが、いつのまにか決まってしまい、負担が倍になります。食後のハブラシ後、3分以内にシュガーレスガムを食ベると、虫歯になる酸をつくらせず、唾液をいっぱい出すことができます。

1997年7月マイタウンらぶりぃあさお掲載
歯の栄養1
ネズミの実験の話を読んだので書きたいと思います。妊娠中のネズミにカフェインの入った食事を与え続けます。子供が生れ、授乳中も母ネズミに与えます。その子供が独立し成長期にもカフェインを与え、その後全く人っていない食事を長い期間与えます。この子ネズミは、カフェインを与えていないグルーブに比べて非常に活発で敏感ですが、カフェインを与えるのをやめてから、死ぬまでずっとそわそわした落ち着きのない神経質な行動をとることになるのです。この事から、母親が妊娠中や授乳中にカフェインをとると胎児に影響を及ぼしてしまうこと、成長期に少量でもカフェインをとっていると、やめても体内や脳は変化して、カフェインの影響は永久に残ってしまうことがわかります。母親が妊娠中や授乳中の子供では、カフェインを分解するのに普通の大人の、3倍時間がかかるといわれます。

1997年8月マイタウンらぶりぃあさお掲載
歯の宋養2
体の大部分は水分ですが、蛋白質はその次に多く、乾燥させると体の半分は蛋白質でその3分の1は筋肉の中にあります。蛋白質はアミノ酸からできており、毎日新陳代謝をして合成と分解が行われています。それ故外から必要なアミノ酸を取り入れ代謝で壊された体の部分を作り替えていく事が必要をわけです。蛋白質の必要量は体重1「に対して1ゥ。成長期や妊婦、発熱や感染出血のような事態では蛋白質の不足が起きやすくなります。動物性(卵、牛乳、肉類など)が必須アミノ酸(体ではつくれない、食事で取り人れる)を十分に含んでいます。植物性の蛋白質(大豆、トウモロコシ、米、小麦)は、1つ2つ必須アミノ酸が足りません。アミノ酸の不均衡な食事を作って動物に与えますと、しぱらくは食べますが、ある時期から食事量が減り、最後には食べなくなるという報告があります。

1997年9月マイタウンらぶりぃあさお掲載
歯の栄養3
前回アミノ酸の不均衡な食事をしていた動物がやがて全く食事をしなくなることを話しました。この実験での不均衡な食事というのは低タンパクの食事に単一なアミノ酸を余計に加えて作ったものです。アミノ酸の不均衡な食事とは、健歳食品店にあるプロテイン食品や液体コラーゲンなどがあり例えばトリプトファンを常用した人の中から血液に異常をおこす報告もでています。また液体タンパク(リキッドプロテイン)を使った動物実験で妊娠中のネズミで奇形の発生が報告されています。つまり栄養素というものは食事として雑多の食材からパランスよく摂取すべきで単一の抽出された栄養を多く採り続けたりすることはやがては体内の恒常性を保つ仕組を壊し、拒食症や過食症の原因となりうるわけです。安易に栄養素を添加した食品を食べたり、単一の栄養剤を飲まないようにしましよう。

1997年10月マイタウンらぶりぃあさお掲載
歯の栄養4
歯周病と栄糞の閑係ですが、歯周病がおこる原困のひとつにリンを多く含むものを取り過ぎる事にあるという意見があります。牛乳やチーズを除いてほとんどの食べ物は、カルシウムよりもリンを多く含んでいます。肉ですと、Ca比20倍も多くリンが含まれており、吸収比率は一定なので余ったリンが体の中で副作用をおこし、二次的なホルモンの不調和がおこってくるからのようです。歯周病の原因は、食べかすが発酵したプラークの中の細菌が悪さをするからなのですが、ストレスによる体調不良だったり、糟尿病や高血圧などだったり、歯並び不正によっておこる偏位咬合があげられます。また体の中のビタミンCやカルシウムを大量に消費するタバコやアルコール、また上記した肉類の過摂取は歯周病の進行を早め、治りを悪くします。

1997年11月マイタウンらぶりぃあさお掲載
歯の栄養5
食後食問にシューガーレスガムを噛むことを勧めていました。多くのメリットが考えられます。1、ガムベースの吸着作用による歯の表面などの食物残渣や歯垢などの剥離、クリーニング。2、咬合圧による歯槽歯肉の血流ポンプマッサージ効果。3、咬合嚥下反射回路の神経機能による脳への覚醒作用と鎮静作用。4、唾液分泌促進による口の中の酸中和、抗菌、洗浄と消化機能の増進、皮膚粘膜の若返り。5、咬合嚥下筋カトレーニングによるフェイシャルや首筋のトリートメント作用。6、シュガーレスつまり砂糖/蔗糖/シュークロースを使用していない為にカロリーエネルギー量が少ないことが多く、虫歯の原因菌群/ミュータンスーレンサ球菌や歯垢細菌群による発酵受けず、口腔内酸性化で歯の表面の脱灰/脱カルシウム/虫歯を防いでくれます。

1997年12月マイタウンらぶりぃあさお掲載
キシリトール
甘い物を食べた後は口の中の酸性度は30秒位から急激に下がり2−3分後にはPH5・5の脱灰ラインを下回り唾液による中和を受けるまで30分間は虫歯がすすみます。シュガーレスとは、蔗糖と同じような甘みを持つが口内細菌による発酵を受けない、虫歯になりにくい甘昧成分を含む食品です。成分表を見て、プドウ糖果糖混合液糖、オリゴ糖、水飴、パラチノースシロッブ、カッブリングシユガー、麦芽糖、蔗糖等の表示があれぱ、4kcal/gで虫歯になりやすい成分です。だまされないようにしましょう。元麦芽槽水飴(マルチトール)、ソルビトール、パラチノース、ラクチトール(還元乳糖)、キシリトールなどは2kcal/g前後で虫歯になりせん。さらにエリスリトール。ステビアは0kcal/gで、アスパルテームは4kcal/gで高甘度ですので使用はわずかです。そして虫歯になりません。