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「マイタウン多摩山手・あさおたま」掲載記事より。

2010.12月23日号 マイタウン多摩山手掲載
保存修復治療って、耐久性って何年?A
二度と買えない大事な食器を割ってしまったら、あなたはどうしますか?修理して、接着剤で継ぎ合わせる事で、何とか元にもどしますか?
何年保ちますか?何年保つか決める要素は、
@割れ方
A接着剤の性能、
B接ぎ方の密着精度、C毎日の使い方。これは虫歯で歯の表面に穴が開いたり、した場合の修復治療と同じ、要素でその耐久生が決まって来る。お解りの通りです。
 
前回の@材料特性、修復物の型、修理の大きさ、修復歯の部位、噛み癖、お手入れの方法、年齢、性別、A歯医者、技工士、の技術、その精度、経験による予後の先見能力、器具材料の使い慣れ、、B治療の行程、治療材料の性能、保証期間という、見方を変えるだけでこれだけ多くの要素が修復の耐久生を決めているのですから、ひとつとして同じではないのです。
 
2010.11月25日号 マイタウン多摩山手掲載
保存修復治療って、耐久性って何年?@

修復物の寿命・耐久性のお話をしていきます。
20Kハイカラット3元金・白金加金・保険の合金、メタルボンドやフルセラミックス、インプラント、保険やチタンフレームの入れ歯。歯科では、お口の中を修復する多くの材料があります。最上最良の状態で永く使うための考察をします。
@材料特性、修復物の形、修理の大きさ、修復歯の部位、患者さんの生活習慣、年齢、性別、職業の要素で、寿命・耐久性が大きく変わります。 
A医師や技工士の経験・技術・精度、使い慣れて最上の性能を引出す能力も要素です。 
B治療の行程、保証などでも結果は違います。

@ABの変動要素で、同じ材料で治しても寿命・耐久性は変わり、大きい差が出るのは自明の理です。30年近く歯科医療に携わり、分かってきた良い治療と悪い治療の分類もしたいと想います。

 
2010.4月22日号 マイタウン多摩山手掲載
歯医者は嫌いですよね?F
歯医者を選ぶ理由は、「通院に便利」「小さい頃からのかかりつけ」「人からの紹介」という方がほとんどでしょう。しかし、二度と虫歯や歯周病にならない精密治療、予防指導や除菌治療、オーラルケアを行っている歯科は意外と少ないのです。
  「どうして虫歯に感染したのか?」「歯周病傾向度合いのリスクは?」「お口の健康年齢は?」。初回の診療での十分な検査や予防管理指導、生活習慣の原因改善チェック。その検査結果に基づいた正しい診断、エビデンス(証拠)に基づいたプランで治療を受けないと、5〜10年で再治療という結果を招いてしまいます。オーラルケアは数回説明を受けただけで正しくできる方は少なく、数十年の生活習慣には、熟練した指導を定期で受けなければ身につかず、歯周病菌連鎖と悪い咬合せが影響し、一生に何度も治療するあげく、全身健康を害するようになるのです。
 
2010.3月22日号 マイタウン多摩山手掲載
歯医者は嫌いですよね?E
「食べる、話す」は、人間らしく尊厳を持って生き抜く基本です。でも、これが正しく行われていないのです。「正しく、噛めない話せない」は食生活に関係します。成長期の頭(顔)の成長は左右の奥歯で正しく噛むことが大きく影響するからです。学童期の顎の成長が少ない子どもが90%以上もいます。中学まで乳歯が残っていたり、歯列が完成しない歯並びの悪い状態で思春期に入る子どもは一生涯多くのリスクを背負います。虫歯、歯周病だけでなく脳の活動までも噛む影響を受けるからです。顎の未成長や歯列不正が脳の記憶力に影響し効率的な脳活動を抑制することまで解っています。そういうお口の人は多くのハンディを背負って老後を迎えることになります。咬合わせは虫歯、歯周病以上に大切です。歯医者は治療をするだけでなく、人間の尊厳を保って老後を生き抜くお手伝いができます。
 
2010.2月22日号 マイタウン多摩山手掲載

歯医者は嫌いですよね?D

歯科で治療だけ受けていると、壮年期の60代の治療時に多くは歯を抜くような状態になります。 お口の中に異常を感じている人は80%近くというデータがあり、歯科通院中はわずか10%。異常を感じながら治療を受けていない、中断している人は60%もいるわけです。特に若年層に歯医者嫌いが多く、症状を軽視して悪化させる傾向があります。学校検診や歯科知識教育に多くの問題があるのです。歯に関わる疾患は、一度治療を受けると一生の間に悪化させていく生活習慣病です。さらに、お口の衛生管理は動脈硬化や、心筋梗塞、糖尿病、腎臓病、肥満など多くの成人病に影響します。幼少・学童期にお口ケアの習慣と正しい歯科知識を身につけさせ、正しく噛んで、きれいな歯並びであることが一生を人間らしい尊厳を保って生き抜けられる基本であるという知識が普及していないことが悔やまれます。


2010.1月22日号 マイタウン多摩山手掲載

歯医者は嫌いですよね?C

医療費の診療費抑制効果は06年度は1200億円、歯科医療費はその内700億円だったそうです。直接命に関わらないと思われている虫歯や歯周病は一度感染してしまうと、治療によっては悪化を繰り返し、最後は歯を抜くことになります。
  10〜20代の学童期・若年期に虫歯ができて治療した時、接着耐久性の劣る治療形態やセメントで咬合わせ面に境がある詰め物では歯の間の隣接面ケアを軽視していると、多くの人は数十年後の40代までに、歯の接触点虫歯や歯間隣接面の顎の骨の吸収歯周炎で根面露出を起こします。熟年期の二次虫歯や歯間の虫歯、歯周病は重症にならないと症状が無く、痛くなって歯科に行くと神経をとる根管治療になり歯を死なせてしまいます。さらに20年後の60代には、根の先が再感染したり、根が弱くなり割れたりして、壮年期の治療では歯を抜くことになります。